世界的指揮者、小澤征爾さん(88歳)が6日、心不全のため死去されました。
去年の11月に・小澤征爾(87歳)ベートーヴェンの「エグモント序曲」4年ぶりの車椅子で指揮を書きましたが、車椅子でも熱心に最後まで指揮者として活躍されました。
昨日にも書いた柚木沙弥郎さんといい、最後のぎりぎりまで活動されるって、素晴らしい人生だと思います。
だけど88歳って、近年100歳人生と言われているだけにあと12年あるから、なんだかはやいなぁと惜しまれます。
それに「スター・ウォーズ」などの映画音楽の作曲で知られる世界的作曲家ジョン・ウィリアムズさんは1932年生まれ(92歳)で、先日もお元気に指揮を振ってらっしゃった姿をお見かけしまして、本当に個人差があると思います。
小澤さんのN響事件(1962年)はまったく知りませんでした。
その小澤さんが、日本から世界に飛び出すきっかけとなったと言われているのが、1962年に起きた“N響事件”だった。
小澤さんが26、27歳の時、NHK交響楽団(N響)と半年間「客演指揮者」として契約。
その後、さらに契約延長し精力的に活動を行っていたが、香港、シンガポール、クアラルンプール、マニラなどで公演を行う海外ツアー中に楽団員と小澤さんの間に軋轢(あつれき)が生じる。
さら同年11月に行われた定期公演の一部酷評報道が決定打となり深刻な対立に発展した。
同年11月16日にN響演奏委が「今後、小澤氏の指揮する演奏会、録音演奏には一切協力しない」と表明。
小澤さんとNHKは折衝を重ねたが折り合わず、逆に小澤さんは契約不履行と名誉毀損で訴える事態となってしまった。
そしてこの騒動はその後、政財界を巻き込む社会問題、世代間闘争に発展。
浅利慶太、石原慎太郎、井上靖、大江健三郎、谷川俊太郎、三島由紀夫、由起しげ子ら演出家や作家が「小澤征爾の音楽を聴く会」を結成し、NHKとN響に質問書を提出。
芥川也寸志ら若手音楽家約10人が事件の真相調査に乗り出した。
参照記事
小澤征爾さんが世界に飛び立つ転機“N響事件”とは 三島由紀夫、石原慎太郎らが団結 「敬意と感謝」追悼(スポニチ) | 毎日新聞
26、27歳のいちばん猛々しい年頃に、このような事件があったとは、人生に大きく影響したと思います。
世界の小澤になってよかったけど、それは天才であっても並大抵の努力ではなかったろうな。
今年は暖冬と言われていますが、気温差の激しい日もあるし、
高齢者にはやはり冬超えは厳しいと感じます。
母の施設でも、転んでケガをした人がいたり、体調を崩したり。
何人かお亡くなりになり、母のフロアにも空室が出ています。
そのうちまた新しい人がすぐに入ると思います。
認知症のひどくなった人が、事務所に近い部屋が空いたのでそちらへ移されました。
寒いと認知症が悪化する人も多いように思います。