相続した森林の管理。あなた “山” 手入れができていますか?
市町村「森林経営管理制度」
私の田舎では山を持っている人が多いです。
昔は薪が必要だったし、定期的に山の手入れにも行っていたのですが、
ガスが普及し、世代もかわり、山のお手入れが昔ほどされなくなりました。
そこで市町村を通じて利用できる「森林経営管理制度」というのができています。
令和3年度末までに、1,225市町村で森林経営管理制度に係る取組を実施、975市町 村で森林所有者への意向調査を実施しています。
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参照画像 森林経営管理制度(森林経営管理法)について:林野庁
「森林経営管理制度」は森林所有者の意向を確認・同意のうえで、市町村が経営管理の委託を受けます。
市町村が「森林環境譲与税」も活用しつつ森林整備を行うので、基本的に料金の発生はありません。
悩み・例
・近くの森林が 全然手入れされて ないけど、 大雨で崩れないかな
・地域の資源として 活用したいけど、 所有者が分からなくて 連絡がとれないな…
・隣の所有者が 同意してくれたら、 森林をまとめて 管理できるのにな…
・相続した森林の管理を誰に相談したらいいのだろう
↓
林業経営に向かない森林は 市町村が管理
(例・集落から近く、土砂崩れのおそれがあったの で、防災のための間伐が行われました。)
(例・市町村から委託を受 けた林業経営者による木材生産が行われました。)
長所
森林経営管理制度で費用の負担なく整備してもらえることができます
市町村が「森林環境譲与税」も活用しつつ森林整備 を行いますので、基本的に森林所有者の負担は発生 しません。
山の所有者が高齢者になり山の管理が放置されている場合、近隣住民は土砂崩れなど心配です。
そんなとき所有者に「森林経営管理制度」を利用してもらうことで、心配事の迅速な解決に繋がると思います。
私の両親は残念ながら山を持ってませんので、山の相続の心配はありません。
多分、所有者には案内が市町村から届くと思います。
とても良い制度だと思いますが、ちょっと気になっているのは市町村によってサービスに落差があったり、委託した業者が市町村が申し込んだ内容と異なることをしたり、というトラブルです。
もちろん安心・大丈夫なことが前提ではありますが、新しい仕組みですし、制度を申し込んでも、ときどきは山を見に行く、ちゃんと報告に目を通すなどはされたほうが良いかもしれません。
私の知人は、さっそく説明会に参加して話を聞いてきたようです。