遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


スポンサーリンク

ヘルパーさんの態度が悪い。認知症に言ってはいけない言葉。

ヘルパーさんの態度が悪い

f:id:caigo:20211217130320j:plain

私の母はヘルパーさんのお世話になることはありませんが、施設内で入所者さんとヘルパーさんのやりとりを見かけることがあります。

母との会話で、

「その人は認知症で、尿パッドを使っているんだけど、トイレで立つともう尿パッドのことを忘れちゃうみたい。

それに尿パッドをどうやってつけるのかも忘れちゃうみたいで、ヘルパーさんに前も教えたでしょう!?って言われててた」

えー?


スポンサーリンク

 

私はヘルパーの資格を持っていますが、授業で

認知症の方に、前も教えたでしょう、などという言葉は言ってはならない」

と習ったと思います。

認知症なのだから忘れるのは当たり前。

それに認知症の方は忘れてしまうことを自覚していて、指摘すると傷つくこともあります。

まぁ、傷ついたことさえ忘れることもあるんですが、だからって許されることではないです。

 

「若いヘルパーさんだから、わかってないんじゃないかしら」

母は言いますが、若いヘルパーさんだったら尚の事、そういうことをきちんと習っているはずでは?

その若いヘルパーさんは認知症の方への態度が上手くできてないように思います。

 

「その認知症の人は口が達者だから、認知症ってことを忘れてしまうんじゃないかしら」

けれどもヘルパーさんは、認知症だからトイレに付き添いをしているわけで。

認知症ってことを忘れてたら、仕事になってないじゃん。

 

こういう問題って難しい。

人体に影響を及ぼす暴力ではないから、わかりにくい。

結果的に「トイレの付き添い」という仕事はこなせてるわけだし。

「態度が悪い」という問題は、現場でリーダーが気づいて指導するなどしてくれればいいけれど、基本は利用者とヘルパーと1対1のやりとりだから、気づくことなんてできるかな?

 

 

私の指導に当たったヘルパーさんは、私よりも若かったけれどとても優秀でした。

そのヘルパーさんだったらどうするか考えました。

軽度の認知症の場合、授業で習ったマニュアルでは「本人にやらせる」となっていました。

「けれども実際には本人が出来ないこともあるわけで、そういうときは現場判断でヘルパーが手伝う」

とヘルパーさんは話されていました。

 

なので答えは、

本人が尿パッドを取り付けられなかった時点で、お手本を見せますね、と言ってヘルパーがつける

かな。

 

前も教えたでしょう!?とヘルパーに言われた認知症の人は、

聞いてない!

と強気で返事していたそう。

たくましい。

利用者さんが「あの人は嫌だ」と声をあげるのがいちばんだと思います。