老人ホームに夫婦で秋ごろに入所されましたが、
「家に帰りたい」
とふたりともおっしゃる。
夫婦ともに認知症。
ヘルパーさんがなだめても、すぐに「家に帰りたい」
さすがのヘルパーさんも困って声を掛けられるのを避ける。
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すると今度は夫婦で玄関先に立ち、
「家に帰るので玄関を開けてください」
それがダメだとわかると事務所にやってきて、
「子供に迎えの電話をかけたいので、電話を貸してください」
あの手この手でやってくる(^_^;)
聞いてるぶんにはコントのようだけど、対応する職員さんは大変。
認知症はこういうことは知恵がまわる。
こんなに知恵がまわるなら、自分のことがなぜできないのか!
と思えてくるだろう。
認知症の入所者さんは、時間が経つにつれて「家に帰りたい」と段々と言わなくなります。
しかし、夫婦で認知症の今回は「家に帰りたい」と一緒に言える相手がいるせいか、ずっと言ってるようです。
施設から夫婦の状況が報告されているみたいで、お子さんが頻繁に会いに来られているそうです。
親を施設に預けても、それで手放しになるわけではないのです。