認知症の高齢者に、鉢植えの世話はできない
5月8日の母の日。
娘・息子からカーネーションの鉢植えをプレゼントされた入所者さんも多かったです。
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認知症のY子さん。
カーネーションの鉢植えに水を与えすぎてドロドロに!
お水をあげたことを忘れて、またお水をあげてしまうようです。
せっかくのプレゼントも2週間程で廃棄となりました。
あぁ、勿体ない。
でも、短い間だったけどY子さんは楽しんだよね。
鉢植えなら水を変える手間も無いし、長持ちする。
そんな気持ちでカーネーションの鉢植えをプレゼントされたことと思います。
でも、認知症のY子さんに鉢植えの世話はできないんです。
家族はご存じ無いかもしれない。
通常、鉢植えがドロドロになっていたら、気がついたヘルパーさんが後始末してくれます。
けれども、認知症のY子さんは怒りんぼう。
ヘルパーさんは捨てる了解を得られなかったので置いておいたようです。
認知症の初期症状で怒りっぽくなる人がいます。
周囲の人から「それは間違えている」「最近おかしいよ」など言われ、自分の価値観を否定されていると感じたり、
自分がしようと思っていることが思うように出来ないなど様々なことで、
日々ストレスを多く感じているため、怒りっぽくなるのです。
怒りっぽい認知症さんには、ストレスを与えないように、とアドバイスがありました。
母がY子さんと共同生活するコツはは「触らぬ神に祟りなし」がいちばんかもしれません。
他の入所者さんもY子さんに声を掛けると怒られるので避けているようです。
さて、Y子さんは鉢植えを持って、洗面所にやってきました。
そして、土を流しに捨てようとしてる!?
排水管に土が詰まっちゃう!
施設の職員さんが気がついて「ストップ!」
植木鉢をビニール袋に捨ててセーフ。
危うく排水管の修理になるところでした。
こんな話を母から話を聞いて、そうきたかー!と思いました。
職員さんだから事務的に処理できたけれど、家族だったらギャンギャンに怒っちゃうのでは。
家族だからうまくいくこともあれば、他人だからうまくいくことも認知症の介護にはあるのではないかな。
もしも、認知症の高齢者にお花をあげるなら、アレンジメントフラワーのほうが、捨てやすくていいかもしれないです。