遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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老人施設の母。長引く膀胱炎の理由。

長引く膀胱炎の理由

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母はたまに膀胱炎になります。
糖尿病なので、体調によって免疫力が低くなり膀胱炎になりやすいのです。

医者で処方された薬を飲めば治ります。

いつもなら。

今回の膀胱炎は長引いていて、再び医者へ行きました。

 

長引く膀胱炎の原因を考えていて、思い当たることがありました。

それは一ケ月程前に新しく入居した入所さん(仮名 Bさん)です。

母の部屋から近い部屋に引っ越してきました。


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 Bさんは認知症です。

廊下を行ったり、来たり。

部屋に戻ったかと思えば、再びガラリッと戸の開く音がして、廊下を行ったり、来たり。

引っ越したての認知症の方が落ち着かないのは母も理解しています。

一~二ケ月もしたら、大抵の方は落ち着かれるようです。

 

Bさんは社交的な方らしく、他の方によく話しかけます。

耳が遠いので声も大きめ。

廊下から母の部屋に声が聞こえてきます。

私が母に電話したとき、ちょうど母の部屋の前あたりで立ち話されていて、すぐ傍にいるのかと思うほど声が大きい!

「最近、やかましいのよ。

 認知症だから注意されても忘れちゃうみたい」

母もため息。 

 

母はストレスから膀胱炎になっているようです。

以前もストレスが原因で、膀胱炎が長引いたことがありました。

そのときは、一緒のテーブルで食事をされている人の汚い食べ方がストレスでした。

高齢で弱っている人だったので、母も仕方が無いとわかっていて、なるべく見ないようにしていましたが、音も聞こえてくるし、毎日のことだったので、かなり気に病んでいました。

職員さんに相談してみては?

それとも私が相談しようか?

と話しましたが、母は

「もう少し様子を見てみる」

と言いました。

その方がとうとう亡くなられて、母の膀胱炎は治まったのです。

 

母のストレスを決定にさせたBさんの出来事がありました。

Bさんが隣室に「Wさーん」と声を掛けたけど、返事がありませんでした。

その様子を母はたまたまトイレに行く途中で見かけました。

諦めて部屋へ戻るだろう、母はそう思っていました。

そしたら、Bさんは部屋に入り、寝ているWさんを起こしに行ったのです。

(えー!?)

母は勝手に部屋に入り、寝ているWさんを起こしたのを見て、

(いつか自分の部屋にも入ってくるのでは!?)

と焦ったようで、かなり興奮して話しました。

 

母の入所している老人施設には、身体の不自由な人、認知症の人、ひとり暮らしが難しいけれど身の回りのことは自分でできる人など、さまざまな高齢者がひとつ屋根の下に暮らしています。

認知症には専門のグループホームがありますが、少人数制なので空きが無かったり、予算の都合で他の老人施設に入所することがあります。

母はいつも「認知症だから仕方ない」とは思っていますが、認知症の人と、ひとつ屋根の下に暮らすのはなかなか大変なようです。

Bさんがはやく施設に慣れて落ち着いてくれないと、母の膀胱炎は長引くばかりです。

母に「気にしないように」とはアドバイスしたものの、気になるものは気になるだろうなと思います。