認知症の妻と夫婦で老人施設に入所。夫婦部屋のメリット・デメリット
母の施設には、夫婦向けの少しだけ広いお部屋が用意されています。
夫婦部屋のメリットは、部屋代が割安です。
夫婦部屋が用意されている施設は田舎のほうではまだ少ないので貴重です。
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夫婦部屋に新たに夫婦が入所されました。
奥さん・認知症、
夫さん・何かしらの疾患がある、
という感じで、ご夫婦は一緒に行動しています。
想像ですが、奥さんの認知症が進行し、夫さんの体調も悪いため、家族で同時にふたりの面倒をみきれなくなったのでしょう。
認知症を患っている奥さんが「家に帰りたい」「ここはどこ?」と、入所したての頃は落ち着きがありません。
頭がしっかりしている夫さんに負担がかかるみたい、と母が教えてくれました。
母の施設では食事以外は部屋で各々自由に過ごすスタイルですから、部屋にいる間、夫さんはずっと奥さんに付きっ切りになるわけです。
「家に帰りたい」「ここはどこ?」と繰り返されたら、心が休まりません。
先日、夫さんが共有スペースで、ひとりでうたた寝していたそうです。
これまで何組か夫婦で入所されていますが、奥様が認知症の夫婦が続いてます。
以前の夫婦は、入所して半年ほどで夫さんの具合が急激に悪くなり、そのままお亡くなりになりました。
環境の変化に加えて、奥さまのフォローで体に負担がかかっていたのではないか、と感じますが、お歳でしたし体調も思わしくなく、いつ倒れても不思議ではない状況ではありました。
奥様はしばらくひとりで夫婦部屋で暮らしていましたが、そのうちどこかの認知症の方向けの施設が空いたようで退所されました。
今回のご夫婦も、夫さんが近いうちに倒れなければいいけれど、、、と他人ごとながら勝手に心配しています。
まだ入所して間もないので、奥さまが落ち着けば状況も変わってくるのでしょうけれど。
奥さんがデイサービスを利用するようになれば、夫さんもひとりになる時間ができると思います。
両親を入所させている家族には、こうした状況がわからないのですよね。
施設に入所させて安心していると思います。
家族が見舞いに来ても、夫さんは何も言わないと思います。
入所者さんの症状にあわせて、施設からデイサービスをすすめることもありますが、お金のかかることですから、よっぽどのことが無い限り言いません。