『認知症の母』を死なせたとして3年間勾留された夫婦
というニュースに驚きました。
2011年、同居していた母親(当時80)が夜中に突然、部屋で暴れ出したため、夫婦と父親で何とか抑えましたが、半日後、部屋で死亡しているのが見つかりました。
夫婦は母親にけがをさせて死なせた罪に問われ、大阪地裁は懲役8年の実刑判決を言い渡しました。
この判決に対して夫婦は「母親が暴れ出したので止めようとしただけ」として控訴しました。
夫「警察官とか検察官、あとは解剖医が認知症に対する知識・理解が決定的に不足していた」
2審の裁判で初めて「母親は認知症の影響で暴れたのではないか」という意見が出されました。
その結果、2審の判決では「母親が認知症の影響で暴れていた可能性は否定できない」として1審判決を破棄。
より罪の軽い暴行罪として罰金20万円を言い渡しました。
参照リンク 『認知症の母』を死なせたとして3年間勾留された夫婦「警察官や検察官らが知識不足」(2023年2月1日) - YouTube
結果は、懲役8年の実刑判決 → 暴行罪(罰金20万円)
12年も経っています。
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認知症にはさまざまな症状があり、暴力、暴言、暴れる、人もいます。
他人に危害を及ぼすと判断された認知症患者は施設の入所を断られることが多いと聞きます。
実際、私が老人施設を探していたとき、暴力、暴言の酷い人はお断りさせていただくことがあります、と記してある施設もありました。
そうなると、必然的に自宅介護になります。
私はどうしたらこの夫婦のようなトラブルを防げるか考えました。
母親(当時80)の認知症の「暴れる」という症状について夫婦以外に症状を説明(立証)できる人がいなかったのがポイントだったと考えました。
もしも当時、見守りカメラで録画しておくことができたなら、夫婦の証言が正しいか検討できたのではないか。
(2011年は家庭用の見守りカメラなどはまだ普及してなかったと思いますし、認知症の周知も今ほどありませんでした)
夫婦は3年拘留されたとのことです。
大変な苦労があったと思います。