親が死んだらすぐに実家を解体が正解!?空き家の解体費用は?
ご近所さん(と言っても、通りすがりに見かける程度)で、古家におばあさんがひとり暮らしされてました。
ある日、急に入院されたようだなと思っていたら、
2ケ月後には植木鉢が処分されていて、病状が思わしくない感じ。
それからまた2ケ月後、家具が粗大ごみに出され、家が解体され、更地に!!
おばあさんが亡くなったのだと思いますが、仕事がはやい!
これまで空き家として、しばらく放置された後に解体されることが多かったので驚きました。
空家等対策特別措置法の影響でしょうが、いまどきは空き家は早々に処分する流れなのかも。
家の解体があまりにはやかったので、相続前に解体したのかな?と思ったら、あれこれ気になってきたので調べてみることにしました。
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未相続でも家を解体できるの?
未相続の建物でも解体は可能です。
解体工事の依頼者は、建物の所有者と同一人物である必要はありません。
しかし、解体工事が終わった後には建物滅失登記が必要で、相続人であることが証明できなければなりません。
そのため解体工事の依頼者は相続人である必要があります。
相続人の証明となる書類(遺産分割協議書、戸籍謄本など)の提出が求められると思います。
建物に抵当権がついている場合は、抵当権者から解体工事を行う承諾を得られれば、滅失登記を行うことが可能です。
申請又は申請書の作成に当たっては,その不動産の所在地を管轄する法務局にお問い合わせください。
相続前に空き家を解体するメリット・デメリット
メリット
相続前に空き家を解体するメリットは、解体費用が明確になるので遺産分割時に法定相続人で均等に割ることができます。
しかし、相続人が「土地を相続する者が解体費用を負担して欲しい」という場合もあるので、(誰が解体費用を負担するのか)を明確にしてから解体するとトラブルがありません。
ひとりの相続人が自分の家を建てるのか、売却して相続人でわけるかなど事情によって解体費用を負担する人が変わってくると思います。
更地にすることで土地の売却がしやすくなり、古家付き土地よりも高値になることが期待できますが、評価額があがってしまうかもしれないので、相続税が増えるかもしれません。
デメリット
建物がなくなると、固定資産税と都市計画税の軽減措置を受けられなくなります。
しかし、建物自体にも税金がかかっているため、建物の大きさや立地場所によっては解体しても税額がさほど変わらないこともあります。
事前に計算してみるといいと思います。
空き家の解体に発生する費用
解体には坪単価の相場が用意されていますが、隣接する建物があれば粉塵対策ネットなどオプション費用が必要になってきます。
実際に空き家を解体した人のブログを複数、拝読させて頂き、一般的な昭和な家屋(モルタル)で、130~230万円くらいは必要な印象をうけました。
100万も差があるんですが(;^ω^)
古い浄化槽の撤去などが必要な解体になると、当然ですが高くなります。
実家は道が悪いので、もしかすると廃材を運ぶトラックが大きなものは無理かも?
何度もトラックを往復することになったら、見積価格が高くなりそう。。。
各業者の見積もりで差額が生じるのは、人件費と工期の違いのようです。
見積もりが安いところは解体専門でされている所が多いようです。
後で追加料金を請求する悪徳な業者は選びたくないですね。
業者選びは、田舎でいちばんいいのは親戚が実際に利用して良かった業者さんです。
実際に会ってみて、丁寧かどうか、信頼できそうかどうかの印象も大事です。
今はネット検索すれば、誰かがブログにアップしているかもしれないので、自分で口コミを確認すると良いと思います。
また役所の窓口(空き家住宅等除却支援事業)で、解体業者を尋ねてみるのも良いかもしれません。
もしかすると、担当者が心当たりの業者を教えてくれるかもしれません。
空き家解体に補助金が出る『空き家住宅等除却支援事業』
自治体の『空き家住宅等除却支援事業』 で、空き家解体の補助金がでる場合があります。
私の実家の地域を調べたら、改修では補助金がでますが、解体の補助金はありませんでした。
まだまだ家を解体するのは先の話だとは思っていますが、パッ!とできない性分なので予習が必要です。
なんでもその場でサクサクできちゃう人は、本当に尊敬します。
おばあさんの家が更地になってみると、土地が思ったより広くて、売却すればいい価格になりそうですし、新築を建てて住むのにも良さそうです。
相続されたご家族はおばあさんに感謝していることでしょう。