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名建築・住宅「ヴィラ・クゥクゥ」 吉阪隆正(東京都渋谷区西原)鈴木京香さんが日本建築学会の文化賞に選出

 

先月、女優の鈴木京香さんが日本建築学会の文化賞に選出されたニュースを耳にしました。

解体の危機にあった名建築を購入したことが評価されたのです。

その詳しい記事があったので読みました。

 

取り壊しの危機にあった渋谷区は西原にある住宅「ヴィラ・クゥクゥ」を購入、改修を行っていること。

この邸宅は、近代建築の巨匠・コルビュジエに師事した建築家、故・吉阪隆正の代表作のひとつである。

 

参照リンク 鈴木京香が語る「ル・コルビュジエの弟子の名建築を買った理由」 土地だけでも3億円以上か | デイリー新潮

 

吉阪隆正は島根県江津市に建設された江津市庁舎をはじめ、御茶ノ水アテネフランセなどの学校施設など、さまざまな公共建築物も手がけています。 

 

 吉阪隆正は幼少期のスイス登山の経験から大学での山岳部を経て、キリマンジャロ登山、マッキンリー登山など、日本山岳会理事も務めた異色の建築家でもあります。

〈涸沢ヒュッテ〉、〈黒沢地ヒュッテ〉、〈野沢温泉ロッジ〉、〈富山県立山荘〉、〈ニューフサジ〉、〈大観峰駅 増改築〉、〈黒部平駅 増改築〉

など数多くの山小屋も設計しています。

 

そもそもなぜ名建築が売りに出たのか?

 

もともとここは、早稲田大学教授を務めた仏文学者夫妻の住居だった。

教授はこの地に家を建てるに当たり、大学の先輩である吉阪に設計を依頼。

吉阪は当時日本では建築素材として珍しかったコンクリートを用い、丸みを帯びたユニークな家を造り上げた。  

以来六十余年、建築好きには知る人ぞ知るスポットとなっていた。

教授のおいに当たる前オーナーが言う。

 

「伯父と伯母が相次いで亡くなり、子どもがいなかったため、おいやめいなどの代で相続し、管理していました。しかし、あそこは一等地。維持していくには負担が大きく、やむを得ず売却することにしました。さまざまな業者さんからお声がけがありましたが、どこも条件は更地にして引き渡すこと。しかし非常に価値のある建築物ですから、取り壊すわけにはいきません」  

そこで貴重とされる住宅建築の継承活動を行う「住宅遺産トラスト」という一般社団法人に相談した。

 

参照リンク 鈴木京香が語る「ル・コルビュジエの弟子の名建築を買った理由」 土地だけでも3億円以上か | デイリー新潮

 

おいやめいで相続し管理していたものの維持の負担が大変だったんですね。

そこで売却するのは簡単だけど、建築を残したいと考えて「住宅遺産トラスト」に依頼したと。

もしも、名建築の維持に悩んでいる人がいれば、こちらで相談されてもいいんですね。

 

 

 雑誌「Casa BRUTUS(カーサ ブルータス) 」でヴィラ・クゥクゥのリビングに腰掛ける鈴木京香さんが表紙になっていました。

なんてモダンな室内!

 住み継ぐ家づくり特集。

 現代美術作家の杉本博司と建築家の榊田倫之が率いる新素材研究所が改修を手がけ、吉阪のレガシーを引き継ぎ、美しく復元しているそう。

 雑誌で改修の様子に密着しています。

 

 

 

私は祖母の家の近所の古い家が好きでした。

有名な建築家に建てられた家ではありませんでしたが、

もしも私がこの家の子だったらなぁ、

と思うほどで、その家に住みたいと思っていました。

けれどもお住まいになっていた夫婦が亡くなると、長男は売ってしまいました。

あっとう間に更地になって、建物が建ちました。

 

私の田舎には、名建築ではないけれど趣のある家がたくさんありました。

昔話に出てきそうなザ・日本家屋を無理やり現代風に改築してたりするので、内装がちょっと面白いつくりになっていたり。

柱が妙に立派だったり。

現代の家ではみられない個性豊かな家が多いんです。

けれども老朽化に伴い、どんどん壊されて新しい家が建つか、朽ちていきます。

あの家もきっとそのうち取り壊されちゃうんだろうな、と残念な気持ちです。

 

鈴木京香さんは「住宅遺産トラスト」のホームページをよくご覧になっていて、住宅「ヴィラ・クゥクゥ」を見学に行かれたそうです。

さっそくホームページを見てみました。

 

住宅遺産トラスト

 

「住宅遺産トラスト」は住宅遺産の継承には、志とボランティアに加え、経済的な支援も大変重要と考え、住宅遺産トラスト会員を募集しています。

会員になると、住宅遺産の利用、イベントの優待などがあるそうです。

名建築での演奏会は素敵だろうなぁ。

行ってみたい!