遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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母親に末期の胃癌が発覚。30代の息子はあきらめきれない。映画『母を亡くした時僕は遺骨を食べたいと思った』

 

母親に末期の胃癌が発覚。

母親は死の準備をはじめるが、30代の息子は治療で治って欲しいと願う。

息子は大学生のとき、血液の病気で骨髄移植を受け余命4ケ月から奇跡的に生還できた経験から、母親も同じように末期癌から生還できると信じたかったのだ。

 

映画『母を亡くした時僕は遺骨を食べたいと思った』を見ました。

母親に倍賞美津子、父親に石橋蓮司、息子に安田顕

 

原作は宮川サトシ氏の実話コミックエッセイ。

映画は著者の出身地、岐阜県でロケが行われています。

 

母親が写真整理をする姿に、

「どうしてそんな後ろ向きなことばっかりするんだよ!」

息子は怒鳴ってしまう。

優しくしたいのにできないときってあります。

 

お母さんが亡くなった後も描かれていて、

父親の様子や、気に掛ける息子の描写がリアルだと感じました。

亡くなって寂しくても、残った人の人生は続いていきます。

 

その後、宮川サトシ氏には子供ができ、お父さんになっているコミックエッセイを描かれています。

 

2023年10月12日、こんなニュースがありました。

台所に立ったままの遺体、住民男性と判明 和室には白骨化した妻?

 

住宅で、台所に立って流し台に寄りかかったまま死亡している男性と、和室に横たわった状態で一部白骨化した性別不明の遺体が見つかった。

福岡県警小倉北署は13日、台所で亡くなっていたのはこの家に住む職業不詳の男性(73)と発表した。  

署によると、12日夕、新聞配達員が「郵便受けに新聞がたまっている」と近くの交番に連絡。署員が2人の遺体を発見した。  

男性は検視の結果、上半身の消化管からの出血による病死で、死後5~7日と判明した。

性別不明の遺体は司法解剖の結果、女性で死後半年から数年とみられるという。

この家には70代の夫婦が暮らしていたといい、署は男性の妻である可能性が高いとみて、調べている。 

参照記事 台所に立ったままの遺体、住民男性と判明 和室には白骨化した妻?:朝日新聞デジタル

 

 

妻は死後半年から数年とみられることから、夫は妻の遺体としばらく暮らしていたと思われます。

近隣付き合いもなく、夫婦の暮らしが生活のすべてだったら、そのままにしておきたい気持ちがあったのでは、、、と想像しましたが、真相はわかりません。

 

東京都監察医務院(死因不明の急性死や事故で亡くなった人の検案、解剖)が公表しているデータによると、東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数は、令和元年に3,936人 になっています。(参考資料

平成19(2007)年~21(2009)年まで3年続けて2,000人を超える程度に増えたとはいえ、2023年には約2倍の数に増えています。(参照資料

 

東京都足立区の自治体では高齢者の孤立を防ぐために「孤立ゼロプロジェクト絆のあんしんネットワーク」活動をしています。

介護保険サービスを利用していない70歳以上の単身世帯、75歳以上のみで構成されている世帯に訪問調査をおこなっています。 

映画では母親の死後、ひとりになった父親の家を息子が訪ねたり、見守りしていましたが、自治体にサービスがあると安心ですね。