母に「最近、美容院はいつ行ったの?」と電話で聞いてみたら、
「自分で切っている」
母は60代あたりから自分で髪を切っていました。
けれども、ボッサボサ。
私が帰省したとき「ボサボサじゃーん!」と教えて美容院へ促していました。
(母は自分の見える部分が綺麗になっていれば全体も綺麗に切れていると思い込む)
施設に入所してからは、周囲の目もあって、近くの安い美容院へ行っていました。
けれどもここへきて「自分で切っている」
理由はいくつか思い浮かぶし母の気持ちもわかる。
だけど。。。
「お母さん、見えてないところはきっとボサボサよ。
自分で切るのもいいけど、数ヶ月に1回は美容院でリセットするといいと思う」
やんわり伝えていたところ、
「美容院がたまたま空いてたから、今いいですか?って聞いて、うんと短く切ってもらった」
よかった。
「でも、短すぎておじさんみたい」
年齢的におじいさんじゃないか?と思ったけど、突っ込まず。
「赤い口紅すると良いってショートヘアーの80歳くらいの人が雑誌で紹介してたよ
グレーヘアーだとより赤い口紅が映えるって」
ふうん、と母は興味がない。
「Sさんも髪を短くしてきたのよ」
母がふいに思い出したように言ったので、
「お母さんの真似したんじゃない?
似合ってるから真似したのよ」
と言ったら、まんざらでもなかったよう。
祖母も高齢になってからベリーショートにして、それが似合っていました。
「おばあちゃんとお母さんは顔がよく似てるから、ショートヘアーも似合ってると思うよ」
と伝えたら、自分があのときのお母さんの年齢になったのか!と、高齢母は改めてギョッ!としていました。