遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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映画『イーディ、83歳 はじめての山登り』感想レビュー

 

映画『イーディ、83歳 はじめての山登り

タイトルに惹かれて見ました。

 

夫の介護に長年捧げてきた妻・イーディ83歳。

 

 

夫の死後、娘によって家は売りに出され、その片付けの最中に娘は母・イーディの日記を目にする。

 

お金がなくて看護師を呼べるのは週1回

私の逃げ場はカフェだけ

家はまるで監獄

 

掃除と介護を繰り返すだけの人生

 

夫婦仲は悪化の一途

 

すべてを捨てて逃げたくなる

 

娘は日記を読んで、もうお母さんの面倒はみない、と。

 

失意のイーディは馴染みのカフェへ行く。

ふと、追加注文を思いつき「今からじゃ遅いかしら?」と聞くと店主が、

「遅すぎることは何もないさ」

 

その言葉がきっかけで、イーディの心の中に眠っていた夢、スコットランドのスイルベン山に登る決意が固まる。

何気ない言葉に突き動かされることってあるわー!


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イーディーは何度も登山を止めようと思う。

登山用品店の店員ジョニーと出会い、彼の登山レクチャーを受けて気持ちが前向きになっていく。

どんどんイーディの表情が明るくなっていくのが印象的。

やりたいことをやっていると自然と表情は明るくなるのだ。

 

だけど83歳のおばあさんで、まったくの初心者がスイルベン山に登れるの?

スイルベン山を調べると標高731m。

山に疎い私にはそれがどれくらい難易度が高いかわからない。

「安全のため登山に3日間かかる」と聞いて、日帰りが無理な時点で初心者には難しそう。

今年も山で滑落、遭難のニュースが沢山あったことを思い出す。

しかし、この物語の本質は、イーディが心残りの無い人生を送ろうとす努力するところだと思うから、気になるモロモロはいったん脇に置いといて鑑賞した。

 

 撮影時イーディと同じ83歳だった女優・シーラ・ハンコックの演技が素晴らしい。

 2011年に、演劇への貢献でCBE(大英帝国三等勲爵士)を授与されているほどのお墨付き女優。

 

映画を見終わって、私は「いつか」と思って先延ばしにしていることがあるか考えた。

体力にまだ余裕のあるうちに実行したいと思った。