遠方から通うがん患者を支えるホテルが、
千葉県柏市にある『国立がん研究センター東病院』の敷地内にオープンします。
初期の段階の薬の治験の8割から9割ほどは国立がん研究センターの千葉県柏市にある東病院と、東京 中央区にある中央病院の2つの病院で行われているということです。
そのため、治療を受けたり、治験に参加したりする患者が、全国各地から訪れています。
年間に受診するがん患者およそ30万人のうちの1割ほどは2時間以上かけて受診、
薬の治験に参加する患者の4分の1は100キロ以上離れたところから受診しているということです。
大津病院長は「治験を行うためにはスタッフも含めて非常に高度な態勢が必要で、どうしても受け入れられる病院が限られてしまう。抗がん剤の副作用などで体調を崩している患者さんにとっては、遠方からの移動は非常に負担になっていて、こうしたホテルを活用して少しでも負担を少なくしたい」と話していました。
客室には緊急時に備え介護の研修を受けたスタッフとつながる呼び出しボタンがあるほか、
人工肛門を装着している人に対応したシャワールームやトイレがある部屋や、
治療で長期滞在する人のためにキッチン付きの部屋もあるということです。
公式サイト 国立がん研究センター東病院(千葉県 柏市)