遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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母の施設の部屋から見えるお宅のおじいさん、その後。まど・みちお・詩「びわ」

 

先日、母の施設の部屋から見えるお宅のおじいさんが 不在になって随分経つと書きました。

 

日記 母の施設の部屋から見えるお宅のおじいさん。まど・みちお・詩「カニ」

 

そしたら、そのお宅に喪服姿の人がやってきて、、、

どうやらおじいさんはお亡くなりになったようです。

 

「いつもマメにお庭をお手入れしたりね。

 家からいなくなるまで、元気に過ごしてらしたのに!」

母は嘆きましたが、話したことも無く、一方的に見かけてただけの関係。

そんなに落ち込むことかな?と言ったら

いろいろ思うことがあるのよ。施設でも今月ふたり亡くなったし」

 

母の体に良くないなと思ったので、(高齢者は気分が沈みやすくなる)

「その気持ちをノートに書きだすといいと思う。

 いろいろ思ってるようで、書きだしてみるとそんなに数は無いわよ

とアドバイスしました。

モヤモヤした気持ちは言語化すると、それで客観的に物事が見つめられたり、意外と大したことないと思えたり、良い効果があると聞きます。

 

 

母にまど・みちおびわをプリントして送りました。

私は知らない歌ですが、母は知っていました。

 

まど・みちおびわ

びわは やさしい 木の実だから

だっこしあって うれている

うすい虹ある ろばさんの お耳みたいな 葉のかげに

 

びわは 静かな 木の実だから

お日にぬるんで うれている

ママといただく やぎさんの お乳よりかも まだあまく 

 

「言葉が優しいわね」

母は気に入ったようで、最近ずっと歌ってるそうです。

 

それから「お寺にびわがなっていたことを思い出した」と言いました。

おぉ、脳に刺激を与えられたみたいでよかった。

「すごく沢山なってたけど、びわをお裾分けしてくれたことはなかった。。。」

食べ物の思い出はずっと覚えてますね(;^ω^)

 

私は歌詞の「だっこしあって うれている」が気になって、びわを調べてみました。

枇杷がどのように実っているか、ぼんやり想像はできますが「だっこしあって」る?

枇杷の画像を見て納得。

まどみちおの詩は素晴らしいです。

母のプリントにも枇杷の写真をつけておきました。