遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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認知症のOさんと、トイレットペーパー

 

高齢母からのメールに、

立秋が過ぎて虫の声が聞こえました。 

おぉ、季節を感じてる!

5年前は「どうでもいい」という感じでしたが、

感情や感性が徐々に回復して、こんなメールが届くまでになりました。


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認知症のOさんが、トイレットペーパーをカラカラとしていたので、

母は「何をしているの?」と声を掛けたそうです。

「水の流し方がわからない」

母はレバーを教えました。

 

それは親切にしてあげてよかったね、と私は母を褒めます。

誰かの役に立っている。

そういうことが、生きがいにつながるからです。

母は過度にお手伝いはしませんが、真夜中に現れる小人のように、ちょっとした仕事をしています。

 

先日、夜中にトイレに行こうとしたら、Aさんが叫びながら暗闇を母に向かって走ってきました。

母は驚いて部屋に入り、鍵を掛けました。

ガタガタ!ガタガタ!

しばらくしてAさんが離れたので、廊下のブザーを押してヘルパーさんを呼びました。

 

これはちょっと怖い。

母が臨機応変にできたからよかったけど、ケガさせられたりするかも?

施設長さんに報告しておくように言いました。

案の定、対応したヘルパーさんは事情をわかってなかったので、Aさんがただ騒いでいただけと思ったようです。

認知症の入所者さんが増え、母は「ときどき気が狂いそうになる」と言います。

 

母の施設では他人に迷惑が及ぶほどの重度な認知症の方はいられないシステムです。

(対応できるスタッフが常駐していないからなどの理由です)

それで、このレベルになってきているので、どんどん認知症の方が増えているけど、入所できる施設が限られていることが窺えます。