遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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父が60代の頃、干し柿を作っていたこと

柿の木

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母の施設の部屋の窓から近所の家の庭で柿がなっているお宅が見えます。

そのなかの1軒、

「いつも柿が大してならないのに、今年はすごく実ってる」

その家はおじいさんが住んでいて、休みには家族が会いに来る、と母から教えてもらっていました。

半年ほど前でしょうか、人の住んでる気配が無くなり、入院したか、施設に入ったか、おじいさんは長期で家を空けています。

 

「いつもはおじいさんが、せっせともいでいたから柿がなってないように見えたのでは?」

えぇ!?そうなのかしら?

母はあまり納得していない返事。

だけどおじいさんが不在になってから、遠くからでも庭が荒れてるのがわかると聞いたから、おじいさんはマメに手入れをしてたと思います。


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田舎の家の庭や畑に柿の木のある家は多いです。

母を含め高齢者で柿が好きな人も多いです。

しかし、子供達は柿が好きでもないようで、収穫されること無くカラスが食べます。

去年は母からカラスがどれだけ賢く柿を食べるか話を聞きました。

今年も母は窓からカラスが食べる様子を見ることでしょう。

 

今年はどの家の柿もたわわに実っているそうです。

夏は猛暑で、急に寒くなったせいでしょうか。

「許可が下りれば、柿をもいで施設の前に盛り籠を出して柿売りするくらいね!」

冗談で言うと、母は「そんなことはしたくない

 

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母と話していて、父が60代の頃、干し柿を作っていたことを思い出しました。

「あれは何がきっかけだったの?」

私が聞くと、

「私が干し柿が好きで、お父さんの知り合いに頼んで柿を箱買いしてそれで干し柿を作ってた」

あらー、熟年夫婦の良い話と思っていたら、

「私が全部皮を剥かされて!うんざりしちゃってもう止めて!って言ったの」

残念なエピソード(;^ω^)

 

「お父さんのハガキに干し柿を作ったときのことを書いたら?」

思い出を書いて、父の脳を刺激するように母にハガキを出してもらっています。

母の脳も刺激されて一石二鳥。

 

「でも、皮を剥かされてうんざりした!って恨みごとは書いちゃ駄目よ。

 美味しかったとか、良いことを書いてね」

高次機能障害気味の父は、恨み節にクスッと笑う余裕が無く、悲しくなって泣いてしまうかもしれない。

ネタが思いつかない母に、このアドバイスは良かったみたいで、

「さっそく書くわ!」

と言ってもらえました。