ボツリヌス療法が保険適応に。過活動膀胱・尿意切迫感・脳梗塞後遺症にも。
高齢になると頻尿で悩まされることがあります。
頻尿に過活動膀胱という病気があります。
過活動膀胱とは、「こらえきれない尿意、またそれに伴い尿が漏れてしまう病気」です。
過活動膀胱はよく見られる病気で、高齢者であるほど頻度が高く、高齢化社会の日本では現在1000万人以上の患者数がいると推測されています。
以前は自費診療で行われていた過活動膀胱に対するボツリヌス療法が2020年4月から保険適応になりました。
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ボツリヌス療法とは?
膀胱の筋肉を緩める薬(A型ボツリヌストキシン)を膀胱壁に直接注射する治療です。
効果の持続は通常4~8ヶ月です。
薬剤の効果が無くなれば再投与が必要になります。
3ケ月未満での再投与は出来ません
まだどこでもボツリヌス療法が受けれるわけではありません。
泌尿器科で「ボツリヌス療法」を行っているか、受診の目安にしても良いと思います。
田舎ですとまだボツリヌス療法を取り入れてない病院も多いと思います。
かかりつけ医で改善しない場合は、ボツリヌス療法を相談し、紹介状を書いてもらうのも良いかもしれません。
ボツリヌス療法は脳梗塞後遺症にも効果がある
筋肉に注射し、痙縮(けいしゅく)をやわらげることができます。
痙縮(けいしゅく)とは 脳卒中後遺症に多い運動障害(機能障害)のひとつ。筋肉が緊張し手足が動きにくかったり、勝手に動いてしまう状態のことです。
手足の筋肉のつっぱり(痙縮:けいしゅく)をやわらげることにより、痙縮による痛みを緩和する効果が期待できます。
効果持続期間は通常3~4ヵ月間
父は脳梗塞を患い、腕や足にに痙縮が見られます。
リハビリのおかげでかなり可動範囲が広がっていると思いますが、そのうち痛みなどが出てくるかもしれません。
『ボツリヌス療法』を覚えておけば、先生に提案することができます。
頭の片隅に置いておこうと思います。
参考リンク