遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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敬老会

 敬老会

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母の施設で敬老会がありました。

敬老の日を過ぎていたので今年は無いかと思っていました。

敬老会と言っても、去年のような催しは無く、ご馳走が出たのみですが、ありがたいと思います。

海老、玉子、イカの握り寿司にコロッケ、すまし汁。

デザートはマロンケーキ。


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母の施設で普段、揚げ物は出ません。

いつもオーブンで焼いたパン粉をまぶした揚げ物モドキが出てきます。

油で揚げたコロッケは母にはご馳走で、

「美味しかった」

と満足したようです。

 

施設長さんに「美味しかったわ!ありがとう!」と伝えたと話していました。

「だって、来年もやってもらいたいじゃない。うふふ」

日頃から母に、よかったこと、うれしかったことを職員さんに伝えるようにお願いしていましたが、段々と自発的に言えるようになってきました。

「マロンケーキは職員のNさんが買ってきてくれたから、Nさんに美味しかったって伝えた」

ほー、誰がケーキを買ってきてくれたまで把握してるとは!

これまでは「伝えた?」と聞くと「あっ!忘れてた!」ということが多かったので、今回、母から「伝えた」と聞いて脳の若返りを感じました。

  

はじめは「どうしてそんなことを言わなければならないのか」と反発していた母。

「あの人たちの仕事のうちじゃないの」

うん、それも間違ってはいないと思います。

けれども介護の仕事は、気づかいや思いやりが必要なことが多く、良い人材に長く勤めてもらうには、入所者さんの態度も影響すると思います。

入所者さんが「お客さん」という態度にふんぞり返っていては「辞めさせてもらいます!」となる職員さんも多くなるのではないでしょうか。

 

母の施設には認知症の方が増えて、職員さんが面倒をみても、片っ端から忘れてしまいますから、本人から感謝されることはほとんどありません。

感謝してたとしても、職員さんに改まってお礼を言う人は少ないです。

自分のことが出来なくなっているのに、他人にお礼を言う余裕なんて無いのだと思います。

職員さんがちょっと報われないなぁと感じます。

どこかの記事で、ご時世的に給与が上がらないのは仕方が無いと思っていて、感謝されるだけでがんばれると思ってる人は多い、というようなことを読みました。

「お母さんはしっかりしてるんだから、お母さんくらいはそういう気遣いみせないと」というような話をしたら、母は納得してくれました。

一時的に、母の施設でも人手不足に陥ったことがあるので、母にも思うところがあったのでしょう。