病院で診察を受けた日には、必ず電話して母に診断結果など聞くようにしています。
「今日はお会計が混んでてね、ずらーっと並んでるのよ。びっくりして(こんなに並んでるの!)と言ったら、前の前の人が振り返って(本当にね)と言ったのよ」
その人は若い人だったそう。
わざわざ振り返って相槌してくれるなんて、うれしいなぁ。
おばあさんと一緒に暮らしているとか、高齢者に慣れていらっしゃる方なのかもしれないですね。
それで思い出したのですが、
アメリカではエレベーターに乗る際には、「Hello」「Hi」と軽く挨拶をする習慣があると聞いたことがありました。
(デパートなど混雑するような場所ではなく、先に1人程乗っていた場合です)
挨拶は(私は不審者ではありませんよ)という意思を示すためなのだそう。
本当かなぁ?と思いつつ、実行したところ相手から100%笑顔で挨拶が返ってきました。
そういう文化なんだなぁ、と妙に納得しました。
もし日本だったら、なぜ挨拶されたんだろう?とちょっと不思議ですよね(;^ω^)
「開く」のボタンを押してくださった方にお礼を言うことはあるけれど。
つまり、誰かが、誰に言うわでもなくつぶやいたことを、周囲に居合わせた人が同調して、ひと言返す、というのは、もしかしたら失われつつある日本の文化なのではないかなぁ。
(関西は今でも知らない者同士でも普通に会話しているイメージがありますが)
漫画エッセイ「モンプチ 嫁はフランス人 2 」で、関東在住のフランス人のカレンさんが、電車で大きな地震に遭い、隣に居合わせた若いカップルに「心配アリマセンネ」と携帯の情報を見せたところ、カップルは無視して席を立ってしまう、というエピソードがありました。
「ありがとうございます。よかったです。」くらい言えればよかったのに。
習慣づいてないと、スルッとできないこともありますが、ちょっとした出会いも大事にできたらいいなと思います。