高齢母と年賀はがき2等のふるさと小包
以前に母が年賀はがきで2等が当選したと書きました。
母が郵便局近くの病院へ行ったので質問。
「ついでに郵便局で年賀はがきの当選の手続きを、忘れずにしてきた?」
母は手続きはしてきたようですが、それ以上は聞いて欲しくなさそう。なぜ?
後日、母に当選品が届いたか質問したら、
「届いたよ!食べちゃった!」
「何を選んだの?」
「瓶詰め」
「何の瓶詰め?」
「海苔とか鮭とか」
へぇ!お菓子にしなかったんだ。
母は糖尿病なのでお菓子は食べないほうが良いけれど、お菓子を選ばなかったことに感心。
美食之輝の瓶詰めを選んだようです。
「でも、瓶のフタが開けられなくて職員さんに開けてもらった。
で、無料で開けてもらうのも失礼だから、海苔をひと瓶あげたわ!」
ちょっと惜しそうに話す母。
それ以外は全部ひとりで食べたらしい。
「瓶のフタなんて気が回らなかったのよ!まさか開けられないなんて。
違う商品を選べばよかった」
思い出してみると、母は瓶を開けるのが苦手で、ちょっと試して開けられないとすぐに父に手渡して開けてもらっていました。
「もしも、お父さんが文句を言ったら、お母さんは瓶を敬遠したと思うよ。
だからね、文句も言わず、快くフタを開けてくれてたそこに深い愛を感じるでしょう?」
母は大笑いしながら「気がついてなかったわ!」
どうしてその商品を選んだか聞いてみたら、
「郵便局員さんにその場で選ぶように言われて、あわてて決めた」
母はプチパニックになったようです。
ははぁ、だから先日聞いて欲しくなさそうだったのね。
「ちょっと考えさせてもらっていいですか?って言えばよかったのよ」
「あぁ、そうね。ダメねぇ」
「手続きできたのだから、ダメってことはないわよ。
でも、ノートにどうしたらよかったのか書き留めてみて。
そしたら次は思うように対応できるはずだから。
瓶は選ばない、とも書いておいてね」
母は大笑い。
母は父へのお見舞いに手紙を書いているので、今回のことも忘れず書いてあげてね、と伝えました。