ひとりでね、うまい具合にスルスルと 生きてきたところがあるわけです(谷川俊太郎)
詩人の谷川俊太郎さんの壮年期の対談集『人生相談 谷川俊太郎対談集』が話題になっています。
試し読みがたっぷりあります。
本書で解説を書いている、内田也哉子さんの冒頭部分が特別公開されています。
リンク 内田也哉子さんが「人生46年目にして私の前に現れたのは、紛れもない奇跡だ」と絶賛する書籍とは〈dot.〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
内田さんが紹介している、ひらがなだけで綴られた詩作『みみをすます』
谷川俊太郎さんのお父さんは典型的な古風なお父さんで、
谷川俊太郎さんは、子供の頃にお父さんに抱っこされた記憶がないと言います。
そして、ときどき部屋から「うるさい」と怒鳴る怖い存在。
(哲学者なので考え事をされてたんでしょうね)
昔は子供を寝かしつけて外出する大人は多く、夜中に目が覚めた谷川俊太郎さんは、孤独を感じ、それが詩人としての感性を育てたのではないかと思われているようです。
時代背景もありますし、結果的にその生活が今の谷川俊太郎さんを形成したことを受け入れているようにも感じますが、それでもお父さんに抱っこしてもらいたかったし、遊んでもらいたかった切ない子供が谷川俊太郎さんの心の中に残っていると思います。
大人になってもそう言うものは消えないものですよね。
谷川俊太郎さんと小山薫堂さんの対談動画(2022年6月公開)が面白いです。
「今、一番面白いと思って取り組んでいることってなんですか?」
「90歳になるとね面白く取り組むことがほとんどないんですよ。
で、今考えてみたら、詩を書くことですね」
後半で、ギョッ!とする谷川俊太郎さんの詩を、小山薫堂さんが朗読されます。
後で、谷川俊太郎さんご本人がお手本を見せます。