遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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男性(75歳)は、同居する100歳の母親を背負い、避難所へ。消防の呼びかけで決意

男性(75歳)は、同居する100歳の母親を背負い、避難所へ。消防の呼びかけで決意

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熱海市で起こった土石流のニュース。

その中で『100歳の母を背負い避難所へ 消防の呼びかけで決意』が目を引きました。

100歳のお母様!

消防さんの呼びかけは大事。ありがたい!

消防さんも危うく巻き込まれそうな映像を見て、本当に命がけの呼びかけだと感じました。

 

3日午前に発生した土石流で、2人が心肺停止の状態で見つかり、約20人の安否が分かっていない静岡県熱海市の伊豆山地区。

伊豆山地区の男性(75)は、同居する100歳の母親を背負い、夕方に自宅から熱海中学校に避難した。

午前10時ごろ、「キャー」という女性の悲鳴で異変に気づいた。

すぐに自宅の外に出ると、目の前をすさまじい勢いで流れる土石流が、近所の家をのみ込んでいった。

「一瞬のことだった。あの状態じゃあ逃げられないと思う」  

男性の家は高台にあったため被害を免れたが、消防の呼びかけで避難を決めた。

避難所の職員から毛布を受け取り、体育館の床で母親と2人で雑魚寝して一夜を明かす。

避難所には50人ほどが集まっていて、男性は「母親は高齢。新型コロナにかからないかが不安だ」とこぼした。 

 

抜粋元 100歳の母を背負い避難所へ 消防の呼びかけで決意(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 

 ちょっ!( ゚Д゚)息子さん75歳!

私の父と同じ歳。

100歳のお母様だから、、、そうか、、、そうなるか。

それにしても75歳が100歳を背負って避難所へ行くって!!!!

 

私の75歳の父には無理なことです。

コメント欄でも、

「自分が75歳になった時に果たしてこの方のような行動ができるものか?」

驚きと感心と、複雑な思いが込められているような感想が見られました。

 

避難方法について、リヤカー、台車にのせて運ぶことも考えたんですが、熱海市のこの地域はすごい坂なんですよね。

それにリヤカーともなると本体だけで13㎏程あるから、75歳がさらに荷物をのせて坂道を行くのは無理でしょう。

やはり「おんぶ」がいちばん安全ではやい手段だったのだと思います。

 


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男性は「母親は高齢。新型コロナにかからないかが不安だ」とこぼした。 

 

 男性も避難するか悩んだと思います。

新型コロナの心配から、ぎりぎりまでご自宅にいらっしゃったと思いますが、消防さんの呼びかけで自宅にいるほうが危険と判断されたのでしょうね。

 

幸い、ご自宅は無事ですが、電気やガスは止まっているでしょうし、介護保険の利用があったとしたら、ヘルパーさんの訪問やデイサービスの利用はあの道ではしばらく難しいことでしょう。

 

熱海市が用意する市営住宅などの住まいか、親戚や知人の家にしばらくお世話になるかなど、この先のご苦労も考えると、75歳の男性の負担は大きいですね。

誰かサポートしてくれる担当者などがつくと良いのですけれど。

こうした場合、介護保険を利用していたらケアマネージャー、介護保険を利用してなければ地域包括センターが協力して、お母様が入所できる施設を探してくれると思いますが、息子とお母様が一緒に入居できる施設となると、自己負担が大きい施設になりがちです。

うーん、短時間で決めなければいけないのは難しい。

そもそも空きがあるのか、行政の情報収集能力が問われます。

 

ところで、

長年地滑りなど起きてないような土地で驚いているという住民さんのお話を聞いて、ちょっとGoogleMapで山を見たんですよ。

すると、てっぺんがハゲている。

メガソーラーの設置場所に近い、盛土が原因では、など報道されていますが、什器で整備している様子が写ってましたから行政はこの付近の開発をご存知だと思います。

今回、大量の雨水が降り注いだことにより、さまざまな要因が重なって土石流が起きたようです。

 

去年の洪水被害にあった熊本県球磨村でも、上流を確認するとハゲ山がありました。

 

過去の記事 

熊本県・球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」の入所者さんのその後。災害の危険がある施設に避難確保計画策定の義務付けとは? - 遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし

 

GoogleMapでご自宅や親を預けている介護施設上流の山にハゲができて無いか、確認すると良いと思います。

土砂崩れや洪水の心配度合いが変わってくると思います。

  

 住民さんが「家がどうなっているのか知りたい」とインタビューでお応えになっていました。

ドローンの映像が公開されていました。

もしお知り合いの方がいましたら、お知らせください。

 

たくさんの家が流され、道路も無くなって、住民の方のショックは計り知れません。

 

ドローンは安全に確認ができて便利ですね。

一部の山間地域でドローンによる配達が試験的に行われていると聞きますが、災害で孤立した人々に物を供給するのにも役立ちますね。

自治体でドローンの整備も必要な時代だと感じました。

 

 熱海土石流、なお安否不明約20人 捜索を再開 被災建物は約130棟

 

こちらの動画では、伊豆山地区に住む70代男性がインタビューで、

ちょうど出かけていたから(自宅の)状況がわからない。

帰ってきて見てびっくりした。

(中略)

だから家にも戻れない。

残念ながら、住むところが無くなちゃった。

 自宅から何も持ち出すことなく、突然家を失いました。

70代で「住むところが無くなっちゃった」

この言葉に胸が痛くなりました。