高齢な母が
曽野 綾子さんの『私の後始末』を読んでいます。
「死にざまをみせる」ということはどんなことが書いてあるのか?
母に読み終わったら教えて欲しいとお願いしていました。
母からメールがきました。
「曽野綾子さんの私の後始末の死に様については、
”どんな死に方でも良いのだ、一生懸命死ぬ事であるそれを見せてやる事が老人に残された唯一のそして誰にでも出来る最後の仕事である。”
と言う内容でした。 」
なるほど。
「どんな死に方でも良いのだ」と言われると、確かにこれは覚えておく必要が無いので、母の頭に言葉が残らないのも頷けました。
「死」 というのは他人に大きな影響を与えることがあります。
私がお世話になった学校の先生がまだ若くしてお亡くなりになったとき、かつての生徒のひとりが自分の人生を見直して「また夢に挑戦してみる!」と言っていました。
それからどうなったかは知りませんが、自分の死によって誰かを奮起させるとは、やっぱり先生だなと思いました。