遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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『細川ガラシャ夫人』三浦綾子・高齢な母の読書

 

母が『細川ガラシャ夫人』を読んでいると聞いてびっくり!

細川ガラシャと言えば、明智光秀の三女で細川忠興の奥さん。

クリスチャンでも有名ですね。

難しそうなお話じゃない?

 

 

 

 「三浦綾子さんの本は面白いのよ。

 若い頃に、氷点を読んだことがあるけど、あれも面白かった」

 

 

『氷点』を読んだことが無いので、さっそく調べてみました。

あらすじに、”北海道旭川市郊外の見本林で3歳の女児が殺される。人間の「原罪」をテーマにした著者のデビュー作”とありました。

これも難しそうなお話。

「そうなのよ、陽気な話ではないんだけど面白いのよ」と母。

 

母が読書家なんて知りませんでした。

子育てや仕事に追われて読書している暇が無かったのでしょう。

私が知っている母は、いつもうたた寝していました。

のび太みたいだなぁ)と思って見てました。

横になればすぐに寝られる、それが母でした。

 

母は『細川ガラシャ夫人』は一度では理解できなかったので、二度目を読んでいると言います。

「若い頃は一度で理解できたけど、いまは無理」

二度目を読んでみようと思えるってすごいこと。

織田信長がすぐに打ち首にするから、読んでて大変よ。疲れちゃう」

と言いますが、話はとても面白いようで、苦戦しながらも読んでいるようです。

細川ガラシャはすごく美人だったみたいで、旦那さんはみんなに見せたくないのよ」

いろいろ聞かせてくれました。


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ほんの数年前まで「読書はしたくない」と言っていた母。

施設に入所して元気を取り戻し、漢字ドリルなどを徐々にこなして、ようやく読書できるまでに回復してきました。

老化では回復することは稀ですが、母にはまだ回復の余地があったようです。

細川ガラシャ夫人』を読むなんて、素晴らしい!

細川ガラシャ夫人』のお母さんの話は面白い!

と大げさに絶賛しました。

 

読書は脳を活性化させ、認知症を予防する効果があると言われています。

また物語に没頭することで、心が豊かになったり、若返りの効果も期待できるとのこと。

母が「読書ができない」状態から、すすんで読書するようになり良かったです。