遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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新型コロナウィルス対策で、地域で使用できるクーポン券が配布されました。

 新型コロナウィルス対策で、地域で使用できるクーポン券が配布されました。

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新型コロナウィルス対策で、地域経済の活性化を促進するために国から各自治体に支援金が配布されています。

何に使うかは自治体が決めています。

対策の一環として実家や私の住む町で、地域で使えるクーポン券が配布されました。

 

私はスーパーで使用できることがわかり、すぐに食料品に使用しました。

両親あてに届いたクーポン券はどうしょう。

両親は実家の町から離れた隣町で暮らしていますから、直接お店で使用することができません。

使用しない、という選択もありますが、地域の商店にお金を落とさないと、ますます錆びれた町になるのではという深刻な危機感もあり。


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しばらく頭を悩ませて、

「お菓子を父と母のそれぞれの施設宛に贈るのはどうかしら?」

母に相談すると「いいわね」

さっそくお店に電話。

「クーポンと送り先を郵送するので、受け付けて頂けますか?」

「クーポン?GoToですか?」

「いえいえ、地域で発行されてるクーポン券です」

「あら、そういうのがあるんですか?町民だけど知らないわ!ウフフフ」

おっとりした、おばさん店員の返答にこちらも笑いそうになる。

後ろで犬がわんわんとやかましく吠え出して、平和な田舎の商店が思い浮かぶ。

おばさんが小声で、しーっ、と犬に言い聞かせるのが聞こえた。

「こちらのお店で使用できるとリストに載っていて、あの、郵送でも大丈夫ですか?」

「ええ、ええ、いいですよ」

「では、〇〇から手紙が届きますので、、、」

母の名前を告げると、

「あら、〇〇さん、久しくお会いしてないけどお元気ですか?」

どこの誰かがわかってしまう田舎あるある。

「ええ、元気にしています。ありがとうございます。

 では、すみませんがよろしくお願いします」

わんわん。

犬は最後までなきっぱなしだった。

 

後日、母に手配の確認したら、

「とっくに手紙は届いてるはずだけど、連絡がないから、こっちからお店に電話したら、そろそろお電話を差し上げようと思ってました、って言うのよ」

母がいじわるそうに言う。

あのおっとりしたおばさん店員が、のほほんとした調子で悪びれも無く言う姿が思い浮かぶ。

「ちゃんとクーポンは届いて、手配もしてくれるって」

到着日を確認して電話を切ったけど、あっちから電話してくるべきよねぇ、と言っていました。

まぁ、そうかもしれないけど、あのおばさん店員には無理かもしれない。

 

念のため、施設に届くのね?と母に確認すると、

「お父さんの施設からは辞退されたから、親戚に贈ることにした」

その変更は質問しなければ言わない気だったのか( ゚Д゚)

施設はお土産のお菓子は受け取りをしていたことは聞いていたので、お菓子を贈ったら受け取りしてもらえたと思うのだけれど。

「あらー、父にもお菓子を渡してもらえたらと思っていたのに」

すると母は、

「お菓子なんて食べないほうがいいから、いいのよ!」 

そうですか。。。

母の施設は、基本的にはお断りをしていると、一旦は断られたようでしたが、母が直接お話した甲斐もあって、受け取ってくれることになったようでした。

 

老人介護施設に贈答は不要です。

お断りをされてる施設も多いです。

ただ、実家の地域は農家が多いので、自宅で採れたお米、野菜を差し入れするご家族は多いです。

施設も農作物は、快く受け取る傾向にあります。

今回、地域で使用できるクーポン券が配布され、両親には用途が限られるので、老人介護施設への贈答を考えたわけですが、母がその旨を伝えていたら、施設も快く受け取って下さった可能性はあるんじゃないかな。

母が事前に施設に確認すると話してくれていたら、そうアドバイスしたのに。

代わりに親戚が喜んでくれることでしょう(;^ω^)