遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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10月13日はさつまいもの日でした。

10月13日はさつまいもの日でした。

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施設に母が入所した当初、あまりに記憶力が衰えていたので、昼ごはんのメニューを送ってもらうことにしました。

記憶力が改善した今も母は送ってくれていて、かれこれ3年続いています。

先日、薩摩芋の炊き込みご飯が出ました。

秋の味覚を楽しめてよかったな。

そしたら、10月13日はさつまいもの日と知り、施設も合わせてさつまいもを出してくれたのかな?

母に「10月13日はさつまいもの日なんだって!」とメールしました。

そしたら、母も「だから薩摩芋の炊き込みご飯が出たのかしら」と返信がありました。

母は薩摩芋の炊き込みご飯を食べたことを覚えていたようです。

 


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電話で、

「でも高齢者はさつま芋なんて嫌いなのよ。戦争でずっと食べてたから」

母が言いました。

この場合の高齢者は戦争でひもじい経験をした人のことで、80歳以上の方になるでしょうか。

母は戦後生まれですが、年上の方が「さつまいもは嫌い」と言うのをよく聞かされたようです。

さつまいもの話題を出すと、母は「高齢者はさつま芋なんて嫌いなのよ」とよく言います。

施設には80歳以上の人が大半です。

「あぁ、そうね。じゃあ薩摩芋の炊き込みご飯にみなさん内心(げっ!)と思っていたのかしら」

「特に何も反応は無かったと思うけど、そうだったかもしれない」

いやだなぁと思っても、口に出さない土地柄です。

みんながしれっとした顔をしつつ、我慢して食べてたかもしれないと想像して母はクスッと笑いました。

  

祖母はさつまいもを収穫して、干し芋を作っていたものでした。

祖母は好んで干し芋を食べていたような気がしますが、本音はどうだったのかな。

もう祖母はいないので、知りようがありません。

ただ聞いても、戦争にかかわることはいつもあやふやな答えしかよこしませんでしたから、本音はわからず終いだったと思います。

そんな祖母の影響で、私は干し芋が好きです。