水位の確認に危機管理型水位計を活用しよう! 国土交通省『川の防災情報』
河川カメラ、川の水位情報、浸水の危険性が高まっている河川などの情報がまとめて確認できるサイトがあります。
令和元年6月3日(月)より情報提供が開始されている、国土交通省が運営する防災ポータルページ『川の防災情報』をご存知でしょうか?
スポンサーリンク
そのサイトで危機管理型水位計による、川の水位が見れるようになっています。
危機管理型水位計とは、洪水時のみの水位観測に特化した水位計です。
国土交通省では2018年から開発が行われ、機器の小型化や通信機器等のコストを低減し設置しやすい工夫もされています。
近年、国管理河川にる危機管理型水位計の配置がすすめられ、全国の河川に約1万台ほど設置されているようです。
昨日の熊本県・球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」 の氾濫した川を調べると、少し下流の小川橋付近に危機管理型水位計が設置されていることがわかりました。
7月4日、
AM2時半に避難推移に達してからどんどん水位があがり、
AM6時に氾濫開始水位に達し、
PM14時半まで川が氾濫したままであることがわかりました。
もう少し上流の千寿園近くの川が氾濫開始水位に達した時刻はもっとはやかったかもしれませんが、危機管理型水位計が設置されていたにもかかわらず、すべての人の避難ができませんでした。
国土交通省では洪水時には緊急速報メールを活用したプッシュ型配信を実施していますので、避難勧告は届いたと思うのですが、夜間で職員さんの人数が少なくて対応できなかったのか、など様々なことが考えられます。
危機管理型水位計はまだ設置されたばかり。
個人でも水位を確認できるようになったのは大きいです。
「心配で水位を確認しに行って流された」そんなニュースが無くなるのではないでしょうか。
危機管理型水位計は『革新的河川技術プロジェクト』第1弾としてはじまりました。
東京大学工学部土木工学科卒業、建設省に入省、道路局国道第二課橋梁係長、道路局路政課課長補佐を務めてらっしゃった経歴を見ると、さすがだなぁと思ってしまう。
「河川管理の高度化に向けた取組」を読むと、国土交通省・笠井雅弘氏をはじめ多くの方々の努力があるのだなぁと感じます。
現在、革新的河川技術プロジェクトは第4弾まであります。
関連リンク