母の暇つぶしに本を送りました。益田ミリ「夜空の下で」
話が前後しますが、母がマスクを作りだす前のこと。
テレビを見れば新型コロナウイルス、ラジオを聞いてても新型コロナウイルスで、母がコロナ疲れしているようでした。
施設に置いてある『the 寂聴』を読みはじめたと言います。
「瀬戸内寂聴さんと田辺聖子さんの源氏物語の対談が面白かった」
今まで読んで無かった本を読むなんて、よっぽど退屈なんだわ!
ネットから母が以前に面白かったと話していた小説『みをつくし料理帖』シリーズでも送ろうかと思ったんですが、自分が読んでない本ってちょっと自信が無い。
そこで私の本棚から母が面白そうだと感じそうな本を送ってみることにしました。
選んだのは益田ミリさんの『夜空の下で』
宇宙に関する益田ミリさんの漫画と、天文台職員のコラムが交互に載っています。
学ぶことが好きな母には天文台職員のコラムは興味深く読めるでしょうし、2ページづつという量もちょうどいいように思いました。
漫画は腹を抱えて笑うような内容ではありませんが、クスッと笑えたり、考えさせられたりします。
ゆうメールと封筒に書いて、右端を切り落として中が見えるようにして送りました。
本を送るときはゆうメールを利用すると少し料金が安く済みますね。
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母に届いて、さっそくメールがきました。
郵便物が届きました。有り難うございました。早速開けて読んでみました。まだ半分ほど読んだばかりですが面白い内容の本です。有り難うございました。
暇つぶしに読んでもらうつもりで送ったのに、届いた日に半分も読んじゃってるじゃないの!
えー?本当に読めてるのかしら。
電話で確認したら先に漫画だけ読んでました(;^ω^)
本はちょうどスーパームーンの前日に届きました。
母は「スーパームーンを見た」と話してくれました。
それまでは「施設の真上にあがるから見られない」と興味の無い素振りでしたが、本を読んで気が変わったようで、明け方にどうにかしてスーパームーンを見たようです。
「なぜか月を見ると安心する」
「いつも変わらずそこにあるからじゃない?」
「そうかも」
母とコロナ以外の会話して、本が気分転換になったことがわかりました。
些細な事ですが、これがマスクを作ってみたいという気力が沸くきっかけになったと思います。
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