遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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死に際に手を握らないほうがいいらしい【看取り】

死に際に手を握らないほうがいいらしい【看取り】

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気温がグッと下がった日、施設では体調を崩した人も多く、入院された方もいました。

高齢になると、季節の変わり目って相当体に負担がかかるんだなと思います。

数日で退院してらっしゃいましたが、暑くなって再び気温が下がったら風邪を引いた入所者さんがチラホラではじめました。

施設探しのとき、春から夏にかけては「満室で空き予定もありません」と言われたのが、秋になって「空き部屋ができました」と言われたのが二年前。

今ならどうしてかわかります。


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先日、施設長さんが思うことを書いている記事を読みました。

ここ数年は延命処置を望まれず、施設で看取らせて頂く機会も増え、直前まで入院を望まない人も多く、ターミナルケアの研修を受けたり、緩和ケアの看護師の方のお話を聞くなどして対応していますが、これでいいのかと悩んでいたとき(思わず手を握るなど、思わずしてしまうことが、いちばん大切なケアではないか)という言葉に出会った、

要約するとそんな内容でした。

(施設長さんの熱心さには頭が下がります)

思わずしてしまうこと。

いい言葉だと思いました。

できることが限られている中で、してあげられることって本当にちょっとだけです。

でも、そのちょっとで相手が救われることもあると思います。

施設にいた祖母は、知っている人が付き添っているとよく寝ました。

寂しい、悲しい、不安を抱いている人には、一緒の部屋にいるだけで(誰かがそばにいる)と安心して眠れることもあります。

 

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手を握る、で思いだしたのですが、とある死にそうな経験をした人の体験談。

病気で倒れて危篤状態になったとき、体が軽くなるような気がしていたそう。

けれども、急に苦しくなって(やめてー!!)と心の中で叫んだ。

回復してそのときの様子を聞くと、家族が手の甲を覆うように握っていたことがわかりました。

手の甲に手を重ねただけですが、それがひどく苦しかったとのこと。

えー!手を上から握られるだけで苦しいんだ。 

手を取るなら、持ち上げるように触って欲しい!と、話していました。

あんな苦しい思いは二度としたくない!!

すごく怒っているようでした。

些細なことですが、これは覚えておこうと思いました。