元気な高齢者の記事を見つけると、これ見よがしに母に送っています。
今回は95歳の料理家・鈴木登紀子さんの記事を送りました。
現在も自宅で料理教室を開いているとのこと。
すごい!感心すると共に、自分が食いしん坊なことをあげて
「家族には食欲が無いと言ったらお通夜の準備をするように言っている」
鈴木さんのユーモアセンスは母に受けそう。
記事を読んだ母から、
「私、鈴木登紀子さん好きよ。以前はよくテレビで見てたわ」
という感想がきました。
母も鈴木登紀子さんが今も現役で料理教室を開いていることに感心していました。
「すごいわねぇ」
そしたら思いだしたように、
「ここの施設でも、すごくおばあさんなのにお化粧する人が居るの」
「そうなの。感心じゃない」
「でもねぇ、年寄りがいつまでも化粧してるのって見苦しいと思うの」
母にとって化粧とは(異性の気を引くもの)という意識があって、おばあさんになってまで色気づいてはしたない、という意味が込められているのだと感じました。
「お化粧は身だしなみとしてしてるんだと思うよ。すっぴんが恥ずかしいと感じる人もいるだろうし。ほとんどの人が身体が不自由だったりするんでしょう?だったらなおさら自分で自分を世話できることが限られているんだから、お化粧できることが生きる自信にもつながる人っていると思うよ。いいじゃないの、身だしなみに気をつけているんだから。気をつけてないより100倍いいと思うけど」
でもねぇ。
母は納得しない。
「お母さんのようにすっぴんが平気な人もいれば、世の中にはすっぴんを見せたくない人がいるのよ。若い人だって、化粧落としたら誰!?って思うくらいの人もいるんだから」
あぁ、そういうこと!
ようやく母の納得できる理由が見つかったようでこの会話は終わり。
母は納得しないと、同じ話題をしつこく持ち出してくるのでホッとしました。