職員らが見守りを怠った結果、女性(当時81歳)が食べ物を喉につまらせて死亡
愛知県春日井市の特別養護老人ホームで、職員らが見守りを怠った結果、入所していた女性(当時81歳)が食べ物を喉につまらせて死亡したニュースについて、以下のような流れがあったと聞きました。
2019年、
特養老人ホームにて普通食でたびたび嘔吐する認知症だったお婆さん(81歳)
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医者の指示でお粥に変える
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家族から普通食に戻すよう要望
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お婆さん普通食の食べ物を喉に詰まらせ亡くなる
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家族が特養老人ホームを訴える
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名古屋地裁・斎藤毅裁判長は施設側の注意義務違反を認定し、計約1370万円の支払いを命じた。
えぇ?家族のお願いを聞いて訴えられたの?
これ本当?
斎藤毅裁判長は判決理由で、たびたび食事をかき込んで嘔吐していた山田さんの誤嚥の危険性は予見できたと判断。
常に食事を見守る注意義務を施設が怠ったと指摘し、
「見守りがあれば死亡を回避できた蓋然性が認められる」
と結論付けた。
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他のニュースで、家族は虐待についても訴えていましたが不起訴となった旨がありました。
もしかしたら家族は、お粥の食事も虐待として感じていた可能性もあるのでは?
だから普通食に戻して欲しいと言ったのかも。
判決では見守りが必要な介護の必要な人に見守りが無かったことが焦点になっていて、
どれくらいのレベルで見守りしてなかったのか気になります。
この判決を受けて、普通食に戻す際に、誤嚥性肺炎や喉の詰まりなどのリスクについて誓約書を交わす、という意見も見られましたが、有料老人ホームならともかく特養でそこまでの対応は酷ではないでしょうか。
祖母が入所していた特別養護老人ホームでは、指示に従えないなら退所していただく、と強い姿勢でした。
特別養護老人ホームは、一般の人がイメージするような優雅な介護を受けられる施設ではありません。
ケアを受けたいなら、住宅型有料老人ホームに入所してヘルパーに来てもらう、というほうがまだ良いサービスを受けられると思います。
特別養護老人ホームよりは費用負担がありますが、郊外なら良心的な価格の施設も見つかると思います。