母のミッション、施設の父の年賀状用の写真を撮ってくること
親戚も高齢で、施設の父に会いに行くのが難しい田舎の交通事情。
年賀状に父の写真をのせたら親戚が喜ぶと思って、高齢母にミッションをお願いしました。
「施設の父の年賀状用の写真を撮ってくること」
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父の施設へ見舞いに行った母。
父の写真を送ってくれたけど、あら?母が撮ったわりに父は渋い顔。
「到着してすぐに撮ったからかも。忘れるといけないと思って」
まぁ、仕方ない。
もともと父は写真を撮られるのは苦手で、だけど母が撮れば、マシな表情が撮れるのです。
今回もそのはずでしたが、母の使命感に父は険しい表情になったのでした。
父に母の写真を撮ってもらったら?とも話してました。
母の写真も年賀状にのせようと思ったからです。
結果は、、、
「もぉー、全然だめ。教えたけどうまく撮れてない」
母はうまく撮れないことにテンパったらしく、
「思い出して笑っちゃう」くらい、あーでもない、こーでもない、
「これだと指が入っちゃう!」とか苦戦したそう。
1枚だけ母が撮れてるらしいので、
「それ、送ってよ」とお願いしました。
電話を切った後、夕食に行ったから、送ってくれるか怪しいけれど。
母が「教えてもちっともダメで!」と文句が続いたので、
「お父さん、何度も撮り直しさせても嫌がらずにやってくれたんでしょう?」
「あぁ、そうね、言われてみれば嫌がったりしなかったわ」
「お母さんのリクエストに応えようと、一生懸命にしてくれたのよ。
そのことは、ありがとう、うれしかった、ってハガキに書いてあげてよ」
「そうね、書くわ」
「今日はふたりとも慣れないことして、夜はぐっすりね!」
「きっとそうだわー」
母はアハハと笑いました。