遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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母、道を覚える

 

母はバスで父の施設までお見舞いに行きます。

父の施設はバス停Aとバス停Bのちょうど真ん中です。

いつもバス停Aを使用していました。

 

バス停Bは公共施設の前にあり、バス専用の乗降場があるため段差が少ないです。

「バス停Bのほうが利用しやすい」

と母が言うので「じゃあバス停Bから父の施設に行けば?」

「でもバス停Aのほうが施設に近いでしょう?」


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バス停Bにも公共施設を横切れば同じくらいの距離か、もしくは近いかも、

地図まで渡して伝えていました。

それにバス停Bからは歩道や横断歩道があって安全性からもおすすめです。

しかし、母は「近道を開拓する」心に余裕が無く、バス停Bから施設へは緩やかな坂になっているとかで、ずっとバス停Aを使っていたのです。

 

 

5年経って、この猛暑で母の徒歩が気になり、

「バス停Bから建物を横切れば、日陰を歩けるのでは?」

「バス停Bを使ってみるわ」

 

バス停Bを使用した感想は、

「よかった!建物の中を通ると近いし、途中でトイレにも寄れる。

道も整備されてて歩きやすい。

やーねぇ、5年もかかったのねぇ。私って時間がかかるのねぇ」

 

施設で父に、靴下を自分で履いているか母は聞いてくれました。

(ケアマネージャーに確認するという話だったと思うのだけど、母は父に聞いていました)

職員さんに靴下を履かせてもらっているという返事。

母は父の手の様子も見て、職員さんに履かせてもらってるなら「ま、いっか!」

ソックスエイドは送らないことにしました。

 

母には父のこと「気にしてくれてありがとう」「聞いてくれてありがとう」とお礼を伝えました。