金なし、休みなし、免停寸前と、人生最大の危機を迎えている、パリのタクシー運転手・シャルル(46歳)
92歳のマダム・マドレーヌをパリの反対側まで送るという依頼が舞い込む。
これをきっかけに、シャルルの人生が大きく動いていく様子がドラマチックに描かれた
フランス映画『パリタクシー』が2023年4月7日(金)より公開されています。
フランスでは初登場するやいなや新作ナンバーワンヒットを記録するなど、注目を集めた映画です。
監督・脚本はクリスチャン・カリオン。
『戦場のアリア』などで知られます。
第63回ゴールデン・グローブ賞最優秀外国語映画賞、第78回アカデミー賞国際長編映画賞(旧外国語映画賞)、第39回セザール賞の作品賞とオリジナル脚本賞、第59回英国アカデミー賞外国語映画賞ほかにノミネートされ、その年の映画賞を席巻した作品。
92歳のマダム・マドレーヌ役に、シャンソン歌手・リーヌ・ルノー。
7 歳でアマチュア大会で優勝した実力。
タクシー運転手役に大人気コメディアンのダニー・ブーン
フランスに愛される二大スターが共演しています。
さて、シャルルの人生が大きく動いていく理由ですが、
それは以下に監督が述べているように、 92歳のマダム・マドレーヌと会話することにあります。
クリスチャン・カリオン監督:
シャルルを演じたダニー・ブーンが、「マドレーヌの話を聞くことで、シャルルの魂が洗われる」と言っていました。
私もそうだと思います。渋滞していて車が動かず、シャルルはマドレーヌの話を聞かざるを得ない状況でしたが、それによりシャルルは変わっていきます。
今まで自分が感じなかったことを感じるようになり、それにより新たな道が拓いていきます。先ほども話したように、高齢者の話を聞くことに重要性があると思いました。
今は高齢者を前にしてもあまり話すことがなく、距離を置くようになっています。
しかし、タクシーの車内では距離がないため、2人の間に起こることはすべて彼女の話に集中しています。
マダム・マドレーヌは言います。
「微笑むたびに若返る。怒ると年を取る」
この言葉を聞いて(そうかもしれない)と思いました。
笑っている高齢者はすごく素敵に見えるもの。
見たいと思った映画でしたが、日本の予告は見せすぎな感じがありました。
『Une belle course(原題)』
海外の予告を貼っておきます。