雑草が生えてくる季節になりました。
実家の田舎では、高齢者から草刈りの依頼が増えているようです。
業者さんに頼むと、刈払機(草刈り機)であっという間に刈ってもらえます。
業者さんは『刈払機取扱作業者安全衛生教育受講』を受けています。
労働安全衛生法では、刈払機を操作する際の資格として「事業者が労働者に刈払機を使用させる際には、刈払機取扱い作業者の安全衛生教育を受講させること」と規定されているからです。
昔と違って今は刈払機も小型で充電式電動タイプで扱いやすくなっています。
一般の方も刈払機を購入する人も多いですね。
例えばマキタのMUR190は、充電式で、1回の充電で27坪程草刈りができます。
キックバック(跳ね返り)を起こした時に発生する、 急激な回転数の低下を検知し、刃物を素早く停止する機能もついていて、安全性も昔に比べて遥かに優れています。
毎年、刈払機による事故のニュースを耳にします。
・刈払機で草刈り中、誤って隣にいた人を切ってしまった
・刈払機の操作を誤って、自分の足を切ってしまった
・刈払機の刃が折れて、刺さってしまった
こうした事故が本当に多いです。
そして、刈払機で酷く切った場合、ほとんどが失血死します。
驚くでしょ!?
草刈りで死ぬなんて!!
6月8日、刈払機で死亡されたニュースがありました。
7人ほどが草刈りを行っていて、肱黒さんは自ら「救急車を呼んでほしい」と周りに声をかけたということです。
消防が現場に駆けつけたところ、すでに心肺停止の状態で、病院に搬送されましたが、およそ1時間半後に死亡が確認されました。
肱黒さんの左のひざの裏側には草刈り機によるものとみられる傷があり、死因は失血死だということです。
消防によりますと、防具などは付けておらず軽装だったということです。
高齢男性は『エンジン付きの草刈り機』を使用していました。
左のひざの裏側に傷がつくって、不思議な位置だと思います。
刃に絡みついた草をスイッチを切らずに、足で払い取ってしまい刃が急に回りだした可能性もあるのかな。
刈払機を使用するときは、服装に注意が必要です。
万が一に備えた服装で刈払機を使用するのが望ましいです。
長袖・長ズボン(切れにくい素材の作業服が好ましい)
安全靴&すね充て、長靴
ヘルメット、帽子
目を保護するシールド、ゴーグル(欠けた刃、小石などが飛んでくることがあります)
防振手袋
高齢なお父さんに「危ないから刈払機で草刈りは止めなよ」と言っても、ほぼ聞かないでしょう。
じゃあ代わりにお前が草刈りをしろよ、と言われても困るでしょうし。
刈払機が古ければ、安全装置のついた刈払機を買い直しても良いと思います。
だけど、モノにもよりますが本格的な刈払機は高価で買い替えは難しい。
まずは防具をプレゼントしてはどうかと思います。
6月20日は父の日でプレゼントしやすいですし。
防振手袋は案外、持ってない人も多いのでは。
使ってみるとその効果は絶大だそうで、千円程度で買えます。
千円で大ケガの心配がひとつ減るなら安いと思います。