高齢者の男性(75歳)が車を買い替えた話
知人の75歳の男性が車を買い替えた話です。
自動車が10年目に差し掛かろうとしていて、車検も迫っていました。
遠方に住む息子さんから中古車は10年を超えると下取り価格が大幅に落ちると言われ、急遽、新車を購入することにしたそうです。
車の買い替えを渋っていたところをみると、免許返納も考えられてたと思うんですが、暮らしの利便性を考えれば車を手放すのは現実的な場所ではありません。
息子さんは、サポカー(安全運転サポート車)に買い替えさせたかったのもあると思いますし、3月からはじまったサポカー補助金(65歳以上)や、自動車税が変わったことも念頭にあったのでしょう。
スポンサーリンク
コロナが一旦落ち着いた頃、息子さんが実家へお見えになって一緒にディーラーをまわったそう。
だけど実際に価格交渉をしたのは息子さん。
そしてセダンからコンパクトカーに買い替えられました。
コンパクトカーを少々馬鹿にしていたそうですが、高速も走りやすく驚いたそう。
今どきの車は排気量が少なくても安定してるんですよね。
これで今後の自動車税も節約できました。
この息子さんの感心したところが、2台車を連ねて慣らしドライブを高齢な父親にさせたこと。
車が変わると、勝手が違います。
買い替えたばかりの車は運転に慣れてないため、事故を起こしてしまう高齢者もいます。
高齢な父親が車に慣れるまで、息子が車で付き添ってくれたそう。
なかなかこんな細かいサポートって出来ないんじゃないかなぁ。
立派な息子さんだと人づてに聞いたことがありますが、本当にそうだわ。
ご本人もあと何年乗れるかわからないとは言っていて、免許返納はずっと念頭にはあるようです。
私の田舎では、ちょっとここでは言えないくらいのお歳の方が運転しているのを知っているので、想像していたより乗ってしまう可能性もあるかもよ~、と思ったり。
複雑な思いはありますが、知人は定期的に病院で検査を受けていて体調管理されていることや、ご本人の器量を考えると、まだ安全運転はできると感じます。
ちなみに、イギリスのエディンバラ公爵フィリップ王配(エリザベス女王の夫)は97歳まで運転してらっしゃいました。
94歳のときには、エリザベス女王とバラク・オバマ前米大統領夫妻を乗せて運転。
これにはさすがに、ひぇー!
97歳のとき、敷地の私道から国道に出ようとして事故が起きました。
フィリップ王配のランドローバーは事故で横転したと言いますから、みんながヒヤッとしたはず。
大きなケガは無く済んで、これを機に運転は止められたようです。