70歳までの就業機会確保を努力義務とする「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」(高年齢者雇用安定法)の一部が改正され、令和3年4月1日から施行されるのに先立ち、家電量販店大手ノジマが10歳も上回る80歳まで働ける制度を導入しました。
定年の65歳での従業員の健康状態や能力などを踏まえて再雇用契約を結び、臨時従業員として1年ごとに80歳まで延長できるとしています。
ノジマ情報部門テクニカル担当・玉井昇さん(71)
「可能であれば80まで(働きたい)。
専門的にやってきたので、その辺は若い人には負けない」
ノジマは「シニアの豊富な経験や能力を活用して社会貢献を目指す」としています。
家電量販店大手ノジマ 80歳まで働ける制度を導入
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コメント欄を見ると、
「仕方なく80歳まで働く人が大多数」
「65歳で働かなくて済むようにして欲しい」
「80代まで働かせるって言ってる奴がいるけど、好きで働いてる人もいるんだよ」
どの意見もわかる!
選択肢が増えるのは良いことです。
71歳の玉井さんは働き盛りにバブル景気を経験している世代です。
65歳の定年時には多額の給与を頂いていて、退職金も結構もらえて、半分趣味気分で働けるような世代だと思います。
長年勤めた経歴がありますから他社員から粗末に扱われることは無いでしょうし、自宅で奥様から仕事を頼まれるくらいなら、外で働いて給与をもらうほうがお得でしょう。
しかし、現代の若い世代は薄給ですから「80代まで働かされる」という意識なのもわかります。
数年前の話ですが、今の40代は(60代の人が40代だった頃)の給与の2分の1しかもらえていない、と報道していました。
結婚して子供を持つなんて、今の40代に無理で独身が多いのも頷けます。
なのに親世代からは、自分達と同じような暮らしを求められるのですから、心身ともに疲労している、という内容でした。
10年単位くらいで世代ギャップが激しいように感じます。
私は高齢者・中高年の未経験者の採用を努力義務ともして欲しいと思います。
長年の経験があるから高齢でも雇う価値がある、という仕組みは、少し下の世代にはすでにあいません。
雇用の延長上ではなく、新規に高齢者・中高年を採用する仕組みを作って欲しいのです。
そうした枠があれば、就職氷河期時代にまともな職につけなかった中高年にチャンスが生まれ、犯罪を犯したり、生活保護を申請する必要が無くなるかもしれないと思います。