高齢母が「私と歳の近い人が4人も亡くなった」とショックを受けていた三幸製菓火災。
清掃を担当するアルバイト従業員(60代~70代)の方が犠牲になりました。
火災で命を落としたのは残念ですが、高齢者にとって良いアルバイト先だったことがニュースから伺えました。
特に多いのは、非正規雇用で清掃を担当するアルバイト従業員で、勤務は日中と夜間の2通りがあり、夜間は原則午後9時半から2、3時間勤務で、時給は1500円。
従業員らによると、条件が良いと10年以上勤務するベテランの高齢女性が多く、気心の知れた仲間と一緒に働くことは「生きがい」でもあったという。
死亡した女性4人もそうだった。渡辺芳子さん(71)と伊藤美代子さん(68)、近ハチヱさん(73)、斎藤慶子さん(70)は工場近くの村上市や胎内市に住み、清掃員として10年以上勤務していた。
「夜間の仕事なら日中、時間が空くので孫の面倒をみられる」。
親族によると、近さんはこう話した。「もうそろそろ辞めれば」と声を掛けると、仕事場に友だちがたくさんいるといい「もう少し、もう少し」と楽しそうに働いていた。
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時給1500円は魅力的。
夜間は午後9時半から、2、3時間勤務ということは、午前0時までには終わります。
時給1500円×3時間×20日間働いたとしたら、月9万円になります。
年金プラス、月9万円の収入は大きい。
自宅から近いでしょうし、仲間と一緒に帰れば夜間でも危険は少ないでしょう。
10年以上勤務していたそうですから、仲間とも楽しく働けていたのだと思います。
夜間の仕事は時給の高さだけでなく、昼間に孫の面倒をみられるメリットもあります。
バイト代は、孫のイベント時の金銭援助に使用されることもあったかもしれませんね。
私の祖母も立派な雛人形を買ってくれたり、散財してくれました。
私の知人(70代)もアルバイトをしています。
働くのが好きなのだそうで、
「家でぼーっとしているくらいなら、お金をもらったほうがいいじゃない」
という考え。
団塊の世代はお金に困っているというよりは、「生きがい」のために働いている人が多いように感じられます。
地元に工場がある、というのはそれだけで地元民にとって「ありがたい」という認識も強いのではないでしょうか。
田舎であればあるほど、自宅近くに働き場所がある大事さがわかります。
地元民は、工場にお世話になっているという意識が強い人もいたでしょう。
そのため、工場に不備があっても強く言えないという特異性が生まれることもあります。
私の田舎は、今では工場もすっかり撤退した田舎ですが、子供のころはいくつか工場がありました。
その昔、キャベツを切る工場で、千切りにする機械で指を切る、という事故が続きました。
何度も救急車が工場に来て、行政から指導も受けたようですが、最終的には指を切断する事故に発展しました。
そして工場はようやく安全装置のついたカッターを買い替えたと聞きました。
高価な機械だったので買い渋っていたようです。
昭和の時代だったので、今より甘かったのかもしれませんが、安全対策にお金を投じない工場側の問題は、今もあるところにはあるんだな、と感じました。
避難通路は日頃から、自分で確認しておくのは大事です。
南海トラフなど、いつどこで起きるかわかりません。
はじめてのホテルなどを利用する際は、まず避難経路を確認するのがおすすめだと、何かの番組で見てから、必ず非常階段の場所を確認するようにしています。
ポーターや仲居さんが部屋まで案内してくれるようなホテルでは、非常口を教えてくださいます。