従業員の幸せが会社を強くする！ 老舗せんべいメーカー「小松製菓」・社長、小松務（75歳）
11月27日に、第４回「人生100年時代に向けた高年齢労働者の安全と健康に関する有識者会議」（厚生労働省）が行われました。
高齢者が働くために、高齢者に安全な環境づくりや、健康への取り込みが不可欠であることが前提の会議のようですが、先日、カンブリア宮殿で「小松製菓」（岩手県二戸市）が紹介されていて、高齢者に優しい企業があるとこにはあるんだ！と知りました。
小松製菓は郷土食「南部せんべい」を製造販売する企業です。
社長は小松務（75歳）
75歳で社長現役！働いてらっしゃる方はやっぱりお若く見えますね。
TV東京公式紹介動画「カンブリア宮殿 座右の銘 ( 小松製菓・代表小松務氏 )」
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小松製菓では、働く環境改善の取り組みが行われています。
・従業員が仕事をラクにするためのアイディア装置を作る部門・機械開発課を開設
・段差のある場所には、荷物を持ち上げなくて良いようにリフトを設置
・レーンで商品を90度回転させる工夫がされ、箱詰め作業をしやすくなった
などなど。
工夫したことで社員が働きやすくなっただけでなく、生産性もあがり、社員も会社に貢献したいという気持ちが芽生えたのだとか。
また、小松製菓では社員を大事にする取り組みとして、
・本人が希望すれば60歳の定年後も70歳まで正社員として雇用
・70歳を超えても働ける配慮がある
・定年を選んだ人には退職後にも働ける場所（蕎麦屋）がある
・定年まで20年以上勤務した社員に年2回の小松年金が66歳～80歳まで支給される（番組では3万5千円を支給）
・小松年金は本人が亡くなっても遺族が受け取れる
うらやましい！
蕎麦屋さんは主に、せんべい工場で働いていた女性達が働いています。
短時間でも働きたいという定年を迎えた社員さんのために作った職場なので、黒字になったことがないんだとか！
そんな蕎麦屋を30年前に作ってる！（ってことは30年赤字！？）
番組で、蕎麦屋で働く小松ウメさん（71歳）は、働くのが楽しいと話してらっしゃいました。
こんな風に働けたらいいなぁとうらやましくなるくらいすごく楽しそうに働いてらして、とにかく従業員が喜ぶ仕組みが社内にあふれています！
素敵な企業があるところにはあるんだなぁ。
父が中高年のとき、早期退職希望を毎年募るような状況に会社がなっていて、多くは語りませんでしたが、精神的につらそうでした。
現在でも早期退職希望を募る企業のニュースは絶えません。
東京商工リサーチが12月6日に発表した「2019年（1～11月）上場企業『早期・希望退職』実施状況」によると、この期間に早期・希望退職者を募集した上場企業は36社で、対象人数は1万1351人に達し、前年の3倍増となっています。
2020年以降の実施では、すでに7社が判明しており、計1,500人の早期・希望退職の募集を予定しています。
先日、女性の知人が「仕事も体力的に限界だし、早期退職を希望したわ」と仕事を辞めることを決めました。
仕事ができて、滅多に弱音を吐かない彼女が仕事を辞めると言うのだから、よっぽどなんだわ。
それを見ながら、70歳まで働ける会社はあるの？あったとしてもよっぽど優秀でなければ働けないのでは？独立するしかなくない？と疑問を感じていましたが、小松製菓のような企業が増えていくといいなと思います。
