「30分皿洗いでタダ」餃子の王将・出町店、10月いっぱいで閉店へ。井上定博さん(71歳)
「めし代のない人 お腹いっぱい ただで食べさせてあげます。
但し食後30分間お皿洗いをしていただきます。
18歳以上の学生さんに限定」
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長年、お金に困っている学生に寄与してきた餃子の王将出町店が、2020年10月に閉店することになりました。
近所に京都大学や同志社大学がありますから、お世話になった学生さんも多いと思います。
店主は井上定博さん(71歳)
年齢によるフランチャイズ契約終了が理由とありますが、希望すれば続けられるような話しだったので、決断にコロナも影響したのではないでしょうか。
とは言え、井上定博さんは母と齢が近く、この年齢まで元気で働くってすごいことだなと思います。
働きたくても健康を損ない、辞職する人も少なくありません。
母がまさにそうでした。
定年までがんばるつもりでしたが、ギブアップしました。
井上さんも若い頃に苦労されて、食べることに困ったときもあったそうです。
そんなとき年上の知人がご飯を奢ってくれたそうすが、その人は亡くなり恩返しができないため、代わって若者にご飯を食べさせていたのだとか。
今回、餃子の王将出町店のニュースを聞いて、店は閉店してしまいますが、訪れた人々の心に店主の心意気は残り続けるのではないかなと思いました。
モノでなくても残るものがあるのだなと感じます。
食後30分間お皿洗いで食事代無料、そんな昭和の名残がすっかり消えてしまうことに、今は令和なのだなと時代の流れを感じます。