ドラマ『獣になれない私たち』を見てます。
来週で最終回なのですが、
主人公の晶(新垣結衣)の彼氏の京谷(田中圭)の父は寝たきり状態。
自宅で母・千春(田中美佐子)が介護をしている、
という様子が結構大きく取り上げられていて、恋愛ドラマにしては珍しいような気がしました。
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第7話(2018年11月21日放送)で、父の容態が悪くなり、自宅で主治医が長男に説明をします。
「誤嚥性肺炎というのは、唾液や食物が肺に入って起きる疾患です」
父の体が弱り、誤嚥性肺炎が起きる可能性が高いことを告げられます。
母は「病院には入れません」
主治医は「そういう選択肢も、、、」と肯定も否定もしません。
長男は「え、それじゃオヤジ死んじゃうんじゃないですか?」と、動揺を隠せません。
長男と次男・京谷は、父を病院に入院させようとします。。。
介護あるある!
だと思います。
家族に死が近づいてきたとき、それまでずっとお世話していた人なら、どうしたらラクに見送ってあげられるか?を考えると思います。
回復しない状態になったとき、 延命治療を行っても本人の苦痛を増長させるだけなことを重々承知しているのです。
反面、お世話もせず心配だけはしていたという家族は、いよいよ死の間際になって、どうにかもっと生きていて欲しいと延命治療を強く望む傾向にあるように思います。
自宅で看取るかどうか。
ドラマで母は、父を在宅で看取る意思があるのですが、息子達にそれをわかってもらえない、という葛藤がなかなかリアルに描かれていたと思いました。
息子達は病院に入れない母の決断を、
「母さんは今、冷静な判断をできないんだ」
「病院嫌いなんだ」
と言うわけです。
在宅で看取りをする話の以前の問題で、話にならない~!
普段から親子で看取りの話ができていればトラブルは起きなかっただろうに。。。
ドラマで母は、ケアマネージャーとのカンファレンスで在宅の看取りの希望を毎年確認していました。
その話を聞いて、息子達はようやく母がもう何年も前から在宅での看取りを希望していたことを知ります。
ドラマを通して、家族で看取りや介護について話し合うきっかけになったらいいなぁと思いました。
2015年の介護保険法の改正で、在宅医療を支えるしくみが制度化され、在宅で看取りができる体制が整えられ始めています。
病院のホームページにも「かかりつけ医の相談はこちらまで」という案内も見られるようになってきました。
しかし、在宅の看取りは想像しているより大変な場合もあります。
『看取りのお医者さん』というコミックエッセイ漫画を読んでみたのですが、想像してなかったことが起きたり、そういうサポートをしてもらえるのだと知ったり、とても参考になりました。
在宅での看取りを考えられてる方におすすめです。
看取りをするにあたり、大まかに3つの選択肢があります。
在宅で看取り
医療機関に入院
介護関連施設等に入所する
また、例え一旦在宅での看取りに入っても療養場所や治療方針の変更は可能です。
医療機関に入院したら、ターミナルケア(点滴や酸素吸入などの医療的ケアが中心の終末期医療)を受けられます。
例えば癌で痛みなどを伴っている場合など末期がん患者の看取りに多く見られる選択肢です。
介護関連施設等に入所すると、食事や排せつの介助や、褥瘡の防止など、日常生活のケアを中心に看取り介護が受けられます。
ケアマネージャーや主治医と相談して、その人にあった看取りができると良いと思います。