遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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診療報酬改定で何が変わる?高齢な両親への影響は?

 診療報酬改定で何が変わる?高齢な両親への影響は?

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2020年度診療報酬改定の詳細が決定しました。 

厚労省団塊の世代が全員75歳以上になる25年に向け、費用がかかる病院でなく自宅や介護施設など住み慣れた地域で、老後を送れる体制をつくる必要があると考えています。

簡単に言えば「病院から在宅へ」という方針です。

高齢な両親に影響がありそうな診療報酬改定を考えたいと思います。 


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◆オンライン診療の要件の緩和

 

スマートフォンタブレット端末によるオンライン診療の要件も緩和され、受けやすくなりました。

現在、オンライン診療を受けるには、対面診療を6カ月受けた後にしかできませんでした。

これが、改定後には3カ月でオンラインの診療を受けられます。

(へき地や離島などでは、初診から条件を満たせば、オンラインの診療を受けられることになりました)

 

母は糖尿病で病院のお世話になっています。

オンライン診察で医療費が安くなることが期待できますが、問題は血液検査。

母は毎回血液検査を受けていますから、オンライン診察は無理かもしれません。

(血液検査キットを渡して郵送を受け付けてくれる病院もあるようですが)

 

 

◆ 一般病棟から転棟した患者の割合が6割以上である場合に入院料を減額

 

地域包括ケア病棟入院料では、400床以上(許可病床)の病院の入院患者のうち同一医療機関内の一般病棟から転棟した患者の割合が6割以上である場合に入院料を減額します。

理由は「一般病棟用の重症度、医療・看護必要度を満たさなくなった患者」の受け皿としてしか活用しない病院が一部に見られるからです。

今後、ますます入院期間が短くなりそうな予感です。

しかし反対に残りの4割を在宅療養患者の急変対応にする必要が病院側にでてきます。

つまり、在宅等で療養する患者が急変した場合等の受け入れを強化することにつながるのです。

 

 

地域包括ケア病棟入院料の施設基準において「入退院支援・地域連携業務を担う部門の設置」を要件(義務化)とする 

 

「在宅復帰支援」強化のため、来年の3月までに入退院支援部門が設置されます。

入院する前の外来の時点から患者の入退院を支援します。

具体的な支援内容は、

入院前にクリニカルパス(治療や検査の標準的な経過を説明するため、入院中の予定をスケジュール表のようにまとめた入院診療計画書)を用いた入院・手術の説明、

病歴の確認、手術前に必要な検査とその評価、持参薬の確認と休薬、管理栄養士による栄養指導、口腔内ケア、退院後の生活への援助、などを実施します。

これまで「病院を追い出される」と感じる場面もあったと思うんですが、退院調整担当者が医師等を交えて退院に向けた院内調整を行い、患者本人・家族の意向を 確認した上で退院支援計画書を作成・遂行することで解消されるとされています。

 

入退院支援部門は、患者側に話を聞いてもらえなかったという不満が残らないよう懇切丁寧に聞き取りを実施する予定で、患者側の心強いサポートになることが期待されます。

父が脳梗塞で倒れたときに入退院支援部門が機能していたら、きっとすごく助かったと思います( ;∀;)

イメージとしては、医師と患者の間に仲介する人が入る感じですね。

これにより、患者の満足度の向上、医師の負担の軽減が期待されています。

ただし地域包括ケア病棟の話なので、すべての病院にこのシステムがあれば便利だと思います。

 

関連リンク  診療報酬改定について |厚生労働省