遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


スポンサーリンク

介護の「爪切り」はヘルパーにお願いできる?医療行為?(身体整容・医療行為にあたらない行為)

介護の「爪切り」はヘルパーにお願いできる?医療行為?(身体整容・医療行為にあたらない行為) f:id:caigo:20190221092609j:plain
父は介護施設でお世話してもらっていますが、爪切り、髭剃り、鼻毛カット、髭剃りの電池の交換、衣替え、乾燥肌に軟膏塗布、これは母がしています。

しかし、利用者が望めばヘルパーさんに行っていただけることもあります。

・身体整容(日常的な行為としての身体整容)

・医療行為にあたらない行為

にあたり、ヘルパーさんでも爪切りができます。

利用者さんが爪切りをひどく嫌がったりする場合は、ケガをさせてしまう恐れもあるため断られることもあります。


スポンサーリンク

 

 老計第10号 1-2-5 身体整容(日常的な行為としての身体整容) 

f:id:caigo:20171207132153j:plain

声かけ・説明→鏡台等への移動(見守りを含む)→座位確保→物品の準備→整容(手足の爪きり、耳そうじ、髭の手入れ、髪の手入れ、簡単な化粧)→使用物品の後始末→ヘルパー自身の清潔動作 (老計第10号 1-2-5 身体整容(日常的な行為としての身体整容) )

 

 「爪切り」は身体整容で医療行為にあたらない行為としていますが、実際は各施設や訪問介護で方針が異なることが多いように感じます。

看護師さんがいらっしゃる施設は、ヘルパーさんではなく看護師さんが爪切り担当に決めている場合があります。

深爪すると流血することがありますので、対応できる看護師さんに担当させているのだと思います。

 高齢者の爪は硬くてもろいので、爪切りは、手浴・足浴などの、爪が柔らかくなった後に行います。

 

利用者から要望が無くても、利用者さんの爪が伸び放題になっていたら爪切りをする方針の施設もあります。

爪が伸びると、皮膚を傷つけ感染しやすくなるからです。

(爪切りでも、巻き爪や基礎疾患に糖尿病等がある方などは専門的な管理を必要とするため、医療行為にあたる場合があります)

 

 

医療行為にあたらない行為(介護職員が行える医療的ケア) 

f:id:caigo:20190221102237j:plain

医療行為にあたらない行為(介護職員が行える医療的ケア)は以下のとおりです。

 

・体温測定

(水銀体温計・電子体温計・耳式電子体温計による 腋下・外耳道での測定)

・血圧測定 (自動血圧測定器による測定)

・パルスオキシメータの装着 

・軽微な切り傷・擦り傷・やけど等の処置

(専門的な判断や技術を必要としない処置・汚物で汚れたガーゼの交換を含む)

・医薬品の使用の介助

・皮膚への軟膏の塗布(褥瘡の処置を除く)

・皮膚への湿布の貼付

・点眼薬の点眼

・一包化された内用薬の内服(舌下錠を含む)

・肛門からの坐薬挿入

・鼻腔粘膜への薬剤噴霧

・日常的なオーラルケ

(歯ブラシや綿棒または巻き綿子などを 用いて、歯、口腔粘膜、舌に付着して いる汚れを取り除き清潔にする)

・ ストマ装具のパウチに たまった排泄物を捨てること

・自己導尿の補助のためのカテーテル 準備、体位の保持など

・市販の使い捨て浣腸器による浣腸

・ たんの吸引 ・口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部

(たんの吸引については、咽頭の手前までを限度とすること)

(経管栄養介護職員がたんの吸引、経管栄養を行うには、一定の研修があります)

 ・胃ろうまたは腸ろうによる経管栄養、経鼻経管栄養  

 

 ある一定の条件を満たしていることが前提となりますので、詳しくはケアマネや医師から説明を受けましょう。


スポンサーリンク

 家族の介護のお世話には思い出も大事、と思う話

f:id:caigo:20171204002426j:plain

 母は月4回ほど父の施設へ訪問してお世話しています。

父はわがままも言わないし、爪切りもさせてくれます。

それでもときどき母がキレるときがあります。

そんなときは無理をせず、できる範囲で世話をすること。

基本的には施設でお世話してくれているので、無理していかなくても大丈夫なことは伝えています。

そして、父が母にしてくれた良かった思い出を話すことにしています。 

 

「この前スーパーで奥さんが荷物を持ってるのに旦那さんは知らぷりなのよ!」

と母が話し始めました。

「お父さんは荷物を率先して持ってくれたもんね。

 荷物を持ってると、ひったくるようにして荷物を持ってくれたよね」

「そうよ!

 その旦那さんはどうして荷物を持たないのかしら。

 奥さんに持たせるなんて恥ずかしい!

 奥さんが荷物を詰めてるときも、その旦那さんは横でぼーっと立ってるだけなの。

 カートくらい片付ければいいのに」

「お父さんは何も言わないでもやってくれたもんね」

「そうね、そう言われればそうね」

「他の家はそんなに察しの良い旦那さんじゃないのよ」

「、、、そうなのね。

 あなたに言われてじわじわとお父さんのありがたみを感じてきたわ。

 今までお父さんにいろいろ助けられてたのね」

 

父がいろいろお世話してくれたことを母に話しました。

すると母の気持ちはおさまって「父に優しくしよう」という気持ちが再び芽生えてくれました。

 

「爪切りが難しくなったらケアマネージャーさんに相談してね」

母に伝えました。

「うん。でも、お父さんの世話はできることはなるだけ私がしたい」

母は父の爪切りをしてくれています。