一時的に 記憶がない「一過性全健忘」かも。原因、診断、治療。
母からのメール。
昨日の夕方食堂に行きいくら待っても誰も来ないので、時計を見たら7時
で窓の外を見たら真っ暗でおかしいな
と思いヘルパーさんに聞いたらもう8時だよと言われたけど
私は寝た記憶が全くなく
どう考えても夕方食事をした覚えがなく
今も思い出せません。
全く不思議な事がありましたが
今朝は何時も通りに起きて何時も道理に出来たので安心しました。
母の施設の夕食は17時からです。
母は食べることが大好きですが、夕食を食べたことをまったく覚えていない。
これはおかしい。
17時に食堂に行き食事を待っていたら19時になっていた。
まるでSFホラーのよう
母はタイムトラベルをしたのでしょうか。。。
笑って済ませる人も多いかもしれないけれど、私は調べました。
そしたら、一時的に 記憶がなくなる症状がありました。
「一過性全健忘」(いっかせいぜんけんぼう)
通常24時間以内に症状から回復しますが、回復後も発症中のことは思い出せないことがほとんど。
愛知淑徳大学健康医療科学部井口教授のエッセイで芝さん(75歳)の妻が 一過性全健忘になった様子を綴ったのが参考になるので紹介しておきます。
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母に考えられる原因
・特定の薬・鎮静薬の服用
・ストレス
・急な感情の高まり(トイレの気張りも含まれます)
これらをきっかけに一過性全健忘を発症することがあるそうですが、原因は不明。
お酒を飲む人はアルコールが原因で一過性全健忘になる人もいるそうです。
病院での診断、治療
「一過性全健忘」であれば一時的なものなので治療は必要ないとのこと。
再発することは少ないが、脳梗塞やてんかんなど他の重大な病気が隠れていないか確認するために、一度専門家のもとで検査を受けることが望ましいです。
頭部CTやMRI検査は虚血や脳梗塞がないかを確認するために、脳波検査はてんかん発作と区別するために行うことが多いです。
稀に、心筋梗塞を起こし一過性全健忘になり、心筋梗塞の痛みを感じていないこともあるそうなので、心臓に持病がある人は可能性を疑うことも大事かもしれません。
ほとんどの場合、「一過性全健忘」で治療は不必要ですが、母は糖尿病を患っていますから高血圧の関係で脳に酸素がいかなくなったとか、何かあるかもしれない。
病院で診てもらったほうが良いとわかり母に電話。
出ない。
少し時間を置いて電話すると「寝てた」
「ほとんどの場合大丈夫だけど、脳梗塞やてんかんの可能性もあるから調べたほうがいいみたい」
「そんなこと考えもしなかった」
母は呑気すぎる。
大きな病院は来週の中頃に行くというけれど、
「それまで脳梗塞が待ってくれる保証はないよ?」
いつもお世話になっている脳外科もある大きな病院の診療時間は終わっています。
近所の病院なら午後診察もありますが内科か、、、
「ダメ元で受付で相談して、診れる範囲でみてもらって。
先生が来週の病院まで様子見で大丈夫って言えばそれでいいから」
「きっと何もわからないわよ!」
母は渋る。
「ダメ元でいいのよ、聞くだけ聞いてみて」
母は病院へ行き「来週まで様子見でよいでしょうが、ちゃんと向こうで診てもらって」と言われたそう。
そしてついでに風邪薬をもらってきてました。(風邪気味だった)
来週になり、大きな病院でも「様子見で」と言われたそう。
3月にMRIもしてますし、母にその後おかしな点がなかったからでしょう。
それからふと、母の姉が半月ほど前に施設に入所した(母の姉が老人施設へ)ことを思い出しました。
母はショックを受けていましたから(本人に自覚はない)ストレスだったはず。
そこに大きな台風がきて、気圧で体に負荷をかけたのかも。
母が今回のことを職員さんに報告に行くと、食堂で対応したヘルパーさんが伝達してくれていたとのこと。(ちゃんとしてる!)
報告後から午後に通常1回の安否確認が2回あったそうです。