遠くの両親(介護保険施設)、わたしの暮らし 

脳梗塞で父が倒れ介護保険施設の生活をスタート。遠方で暮らす両親とわたしの日々


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義父が外出中と思い、好き勝手に会話する息子夫婦。映画「生きる LIVING」

義父が外出中と思い、好き勝手に会話する息子夫婦。映画「生きる LIVING」

「癌です」

医師の診断を受け、ショックを受けているところに、

同居している息子夫婦が帰宅。

 

ふたりは義父が映画に外出していると思っていて、

クリスマスまでには引っ越したい、

家を買うにはお金が必要だ、

義母の遺産があるでしょう、

好き勝手に会話する!!

 

息子に癌であることを伝えられない父、、、

わかる気がします。

映画「生きる LIVING」のロドニー・ウィリアムズ の話です。

AmazonPrimeVideo見放題で見ました。

 

 

「生きる LIVING」は1952年の黒澤明の日本映画『生きる』のリメイク作品です。

 

「義母の遺産」と嫁が言ったのは、夫に相続の権利があると言いたかったのかな。

日本の相続は、母親が亡くなった場合、配偶者である父親が2分の1で、子どもが残りの2分の1をさらに人数で割った分になります。

となると、「義母の遺産」の2分の1をひとり息子が相続する権利があるのか。

だけど、そのお金で家が買えるほどではなさそうに思います。

 

ロドニー・ウィリアムズ は昭和気質な堅い性格ですが、

さすがに癌をひとりで受け止め切れなかったのでしょう。

元事務員の若い女性の無邪気な会話に救いを見出します。

誰かに話を聞いてもらえるだけでラクになれることってありますね。

 

女性に「なぜ息子に話さないの?」と質問されます。

ロドニー・ウィリアムズ は答え、その女性の反応に少し微笑みました。

きっと満足したのでしょう。

 

映画「生きる LIVING」

監督、オリヴァー・ハーマナス

脚本、カズオ・イシグロ

長編小説『日の名残り』で、1989年にイギリス最高の文学賞とされるブッカー賞を、2017年にノーベル文学賞を受賞したイギリスの小説家。