わかりあえないと思っていた私が、23年ぶりに実家で老母と暮らし始めた様子を描く
『初老の娘と老母と老猫 再同居物語』
6月7日新刊
気性の荒い母とはわかりあえないと家を飛び出した娘だったけど、
母が病を患い、少しづつ弱っていく様子を見て、
50歳を超えて、23年ぶりに「実家へ帰ろう」と思い立つ。
第一話で、お母さんの性格が変わっていることが描かれています。
昔はチャキチャキ、喜怒哀楽がはっきり。
けれど歳をとって、角が取れて、会話のキャッチボールができる関係になっています。
それに「同席してほしい」など娘を頼るようになってきて、
自然と、実家に帰ってお母さんと暮らそうと思われた様子が伺えました。
実家に帰ると決めて、母親に告げたときの反応から、
母親からは言い出せなかったけど、一緒に暮らすのはウェルカムだったようで、
これだったら一緒に暮らすのわかるなぁ。
著者の松本英子さんは、
『直売所、行ってきます』でブルーベリー狩りを楽しんだり、
『謎のあの店』で ケーキを買って食べてみたり。
なかなか面白い人で、
お母さんとの暮らしも独自の目線で面白いです。