認知症、癌、などの影響で高齢者の食事量が落ちることがあります。
まだ両親には必要ありませんが、いざ必要になったときのために情報は知っておきたいと思います。
食事量が落ちたら少量で高エネルギーの明治 メイバランスが便利だと聞いていました。
ドラッグストアなどで市販されていて、高齢な親から「食欲が無い」という話を聞いて送られるお子さんも多いです。
そしたら、お医者さんで処方してもらえるエンシュア・H(医療用医薬品)という高エネルギータイプの経腸栄養剤があると知りました。
お医者さんで処方してもらえるので保険が効くそうです。
体重の減少や弱り方が顕著な場合、お医者さんに相談して処方してもらう手もあると思いました。
◆エンシュア・H
経口・経管両用で、1缶250ml/375kcal、1.5kcal/ml。
バニラ味 、コーヒー味、 バナナ味 、黒糖味、 メロン味、 ストロベリー味、 抹茶味の7種類。
標準量として成人には1日1,000~1,500mL(1,500~2,250kcal)を経管 又は経口投与する。
甘くて飲みにくいと感じる人もいるようです。
そんなときはコーヒー味など、なるべく甘さ控えめな味を選ぶと良いと思います。
それでも甘いときは、ブラックコーヒーを足す(健康に影響があればカフェインレスコーヒーにする)など、アレンジして飲む工夫をすると飲みやすくなります。
エンリュア・Hよりも少しエネルギーを抑えた経腸栄養剤、エンシュア・リキッド もあります。
◆エンシュア・リキッド
経口・経管両用で、1缶250mL/250kcal、1.0kcal/mL。
バニラ味、コーヒー味、 ストロベリー味の3種類。
標準量として成人には1日1,500~2,250 mL(1,500~2,250 kcal)を 経管又は経口投与する。
症状にあわせて、エンシュア・Hとエンシュア・リキッドを使い分けることになるでしょうが、エンシュア・Hの薬価は0.94円/ml、エンシュア・リキッドの薬価は0.54円/mlとなっています。
関連リンク エンシュア・H、エンシュア・リキッド詳細
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イーエヌ大塚製薬の液体栄養剤、イノラスという半消化態経腸栄養剤も2019年から発売されています。
◆イノラス
経口・経管両用で、1パック187.5mL/300kcal、1.6kcal/mL。
ヨーグルトフレーバー、りんごフレーバーの2種類。
いちごフレーバー、コーヒーフレーバーが8月3日に新発売されるので4種類になります。
成人標準量として 1 日 562.5~937.5mL(900~1,500kcal)を経管又 は経口投与する。
イノラスはアルミパウチなのでゴミ捨てがラクです。
酸味があり、甘さ控えめの味になっています。
イノレスの薬価は1.56円/mlですが、3袋(900kcal/562.5mL)で、日本人の食事摂取基準(2015年版)で求められている1日に必要なビタミン・微量元素の3分の1を満たすことができるように作られています。
そのため、用量も562.5〜937.5mL(3〜5袋)で済み、他の製剤に比べて用量が少なくて済みます。
イーエヌ大塚製薬ではラコールNF配合経腸用液もあります。
◆ラコールNF配合経腸用液
経口・経管両用で、1袋200mL/200kcal 。
ミルクフレーバー 、コーヒーフレーバー 、バナナフレーバー 、コーンフレーバー 、抹茶フレーバー の5種類あります。
成人標準量として 1日1,200~2,000mL(1,200~2,000kcal)を経鼻チュ ーブ、胃瘻又は腸瘻より胃、十二指腸又は空腸に 1日12~24時間かけて投与する。
薬価は0.73円/ml。
コーンフレーバーが珍しいですね。
関連リンク イーエヌ大塚製薬