母に『ブレーメンの音楽隊』をプリントして送りました。
青空文庫から無料の文章を拝借しました。
大正時代から昭和時代戦後初期にかけて活動した楠山正雄氏の訳で、古めかしい言葉が使われていますが、母にはなじみ深い文章だと思います。
そこへ行ったら、町の楽隊にやとってもらえようという胸算用でした。
参照 グリム兄弟 Bruder Grimm 楠山正雄訳 ブレーメンの町楽隊 DIE BREMER STADTMUSIKANTEN
胸算用(むなざんよう)!
今は聞かないですよね?(;^ω^)
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『ブレーメンの音楽隊』は動物が力を合わせて活躍する話ですが、母からのメールに
あの時はあまり深く考えなかったのですが年寄りになると役に立たなくなると言う事が今頃になって良くわかりました。良く考えられた面白い童話です。
あー!そうだ、動物が高齢になったから、解雇される話じゃん!
母にはまずかったか!?
ブレーメンの音楽隊に出てくる犬のセリフ
「なにしろ年はとる、いくじがなくなる、おいらもむかしのげんきで猟場りょうばをかけあるくわけにはいかない。主人は、それならいっそ、たたき殺してしまえということになった。あわてて逃げだしたというわけだが、さて、この先どうしてパンにありつくか、じつはかんがえているところだよ。」
ひぇーっ!
最終的には年寄りの知恵でうまく人生を切り抜ける話でもありますから、これくらいたくましく生きなくっちゃ!と励まされるかも?(;^ω^)
母もブレーメンの音楽隊のようにたくましく生き延びてもらいたいと思います。
文章の最後に「胸算用とはどういう意味でしょう?」と問題をつけておきました。
そしたら「そんなのついてたぁ?」
問題に気がついてもらえて無かった!
胸算用の答えは「心の中で見積りを立てること」です。
後から、母からメールで「今は胸算用という言葉はあまり使いませんが、私は胸算用をよくします」と返事がありました。