母はときどきラジオドラマを聞いています。
ラジオドラマは1925年から現在まで放送されており、あと数年で100周年を迎えます。
最近何か聞いた?と聞いたら、
「沢田研二さんが声優をしてたやつを聞いた」
そして母があらすじを説明してくれたのですが、
「遺跡の発掘にやってきたふたりの男性が、ヘリコプターで帰還しようとするのだけど、ヘリコプターが落ちちゃって、ふたりは結局遺跡へ行って、そこで過去の自分(子供)に会って、ひとりは気に入られて、遺跡に残っていいと言われるんだけど、もうひとりは帰らなくちゃいけなくて、、、、」
なんだか小難しいお話!!
調べたら『帰って来た男』という作品で、60分もありました。
へぇー、そんなに長い作品をずっと聞いていたんだ。
けれども、それより私が驚いたのが、母があらすじをきちんと順序だてて話すことができたこと!!
数か月前、母は言いたい気持ちが先走ってしまい言葉にならない、という状態でした。
それが、小難しい話でもあるにかかわらず、私にわかるように説明できたのです。
すごいじゃん!
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今まで何でも父任せで『考える』ということをサボっていたので、すっかり頭の回転がサビついていた母。
「これはまずい」と危機感を覚えたので、この数ヶ月、母には音読、歌、計算、漢字の書き取り、折り紙、塗り絵、裁縫、など脳に良さそうなことに取り組んでもらいました。
母も新聞を自主的に読んでくれているようで、たまに母が読んで面白かったコラムの切り抜きを送ってくることがあります。
あとは、人に伝えたいことがあるときは、メモに書き出してから伝えるように習慣づけてもらいました。
頭で思ったことを、字に書き起こすと考えがまとまると聞いたからです。
最初の頃はお医者さんに病状を伝えたり、質問することをメモにしてもらっていましたが、
「なんて聞いたらいい?」「なんて言ったらいい?」
十割は手助けしてたでしょうか。
最近は、自分で考えてメモすることができるようになりました。
どうもそのあたりの効果がでたようです。
「あらー!うまく説明できてびっくりよ!」と伝えたら、母はうれしそう。
「あらそう!?自分でも最近、頭が働くようになってきたと感じるの!」
親バカならぬ、子バカになってきたと自分でも思いますが、母の努力に感心しています。
「よくそんな難しそうなラジオドラマを60分も聴けたね」と母に言ったら、
「沢田研二さんの声もいいし、すごく上手で聴けたのよ」
母がそこまで言うのなら、、、。
「帰って来た男」を探して聞いていみたら1990年のラジオドラマで沢田研二さんの声も若々しい。
確かにとてもいい声で、セリフ回しもとても上手くて、聞き入ってしまった母の気持ちがわかりました。
思い起こせば、映画『魔界転生』の沢田研二さんがすごくよかった!
DVDが再販売されてました
先日に沢田研二さんがコンサートをドタキャンしたニュースが流れていて、お騒がせ芸能人のような扱いだったけれど、またテレビのバラエティに出演したり、映画やドラマの活躍を見てみたいなと思いました。